ヤンキース、ドラ1コンビのアベック弾で敗退阻止 …ジャッジにも待望タイムリー生まれた
◆米大リーグ ワールドシリーズ第4戦 ヤンキース11―4ドジャース(29日、米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム)
3連敗で崖っぷちに追い詰められたヤンキースが、ドジャースに競り勝ち、シリーズ成績を1勝3敗とした。1−2で迎えた3回に、アンソニー・ボルピ内野手が、左翼へ自身ポストシーズン初本塁打となる満塁弾を放って逆転。5−4で迎えた6回には、新人捕手オースティン・ウェルズが右越えソロ本塁打を放って突き放した。
ヤンキースの若手が、崖っぷちのチームを救った。エリミネーションゲームで3回に23歳のボルピが、左越え逆転満塁弾を放って5―2とし、ヤンキースタジアムを活気づけた。5−4で迎えた6回には、25歳のウェルズが右翼席へ、ポストシーズン2号となるソロ弾を放った。2点リードで迎えた8回には1死から二塁打と四球で一、二塁。重盗を成功させ二、三塁とすると、バードゥーゴの野選で1点を追加。なお一、三塁でトーレスが右中間へだめ押し3ランを放った。一度火が付いた打線はとどまることを知らず、ソトが二塁打を放つと、ジャッジが左前へ適時打。待望の今シリーズ初打点が生まれた。
ボルピが2019年のドラフト1巡目なら、ウェルズは翌2020年のドラフト1巡目。スカウト部門が逸材を発掘し、育成部門が機能し、捕手と遊撃手というセンターラインを担う2人が頭角を表した。この日先発して4回を投げ、4失点も何とか試合をつくったL・ヒルは、マイナー時代にトレードで獲得。ア・リーグ新人賞候補にも名があがっている。
次世代を担う若き戦士の活躍で、土俵際に追い詰められたヤンキースは命をつないだ。連勝して2勝3敗とし、もう一度ロサンゼルスに乗り込む。