衆議院選挙が27日、投開票が行われ自民党は公示前の256議席から大幅に減らし191議席に留まった。さらに連立与党を組む公明党も減らし、自公で215議席と法案成立に必要な過半数、233議席を割り込んだ。一方、野党第一党の立憲民主党は50議席伸ばして148議席と躍進。国民民主党、れいわ新選組なども議席を伸ばした。自民党にとっては大敗と言える結果について『ABEMA Prime』内でも、厳しい指摘が続出。「選挙に勝てる顔選びを間違えた」「自滅選挙」「総裁が石破さん以外なら必ず今よりマシだった」など、石破茂総裁で迎えた初の国政選挙の戦略ミスなどに意見が飛んだ。

【映像】自民党大敗の要因に厳しい指摘

 政治学者の岩田温氏は「自民党の戦略ミス。選挙だった」と語ると、今回大きく情勢を左右したと言われる“裏金問題”については「国民がこういうことをしたら許されないのに、国会議員なら許される。普通の人の感覚からしたら舐めるなという話。これを正すのは当たり前で、自民党は正さなくてはいけない」と述べた。また文芸評論家の小川榮太郎氏は「選挙が始まる前から(自民党の)単独過半数は厳しいのではと言われていた。選挙では勝てる顔を選ぶはずだったのに、石破さんの顔が見えた段階で、この結果は見えていた。自民党は顔選びを間違えた。自民党に国民がお灸を据えている」と述べた。さらに作家の竹田恒泰氏は「石破さん以外が総裁だったら、必ず今よりマシだった」とした。

 作家の室井佑月氏は、「石破さんは、自民党内で自民党の批判をしてきて、変えてくれると思ったが、何も変えてくれなかった」とコメント。実業家の薄井シンシア氏は「悪いことがどんどん出てきた。最後には2000万円問題もあった。この結果は国民の怒り。政策でもなんでもない」、パックンは「自民党の怒りははっきり現れている。ただ、政権交代を今すぐお願いしたいという党が定まっていないのもわかる。立憲民主党が断トツに上がっていて、国民民主党も上がった。自公とその他の2択で、自民党が負けた選挙だが、野党が与党として選ばれていない」とも指摘した。

 自民党が裏金問題で非公認とした上で当選した候補者を含めて、自公で過半数に届かない中、今後は新たな連立を組む政党を求めるか、もしくは1つ1つの法案ごとに手を組む相手先を探すことになる。立憲民主党、国民民主党は連立に対して否定の立場を明らかにしている。竹田氏は「連立に入ってくれと言っても、乗っかる政党がないのでは。もし乗っかったら、大臣のポスト1つ欲しさに魂を売ったように見られる。参加したらどの面下げて、となる」とし、岩田氏からは連立を受け入れる野党については「首相のポストを寄越せというしかない」という意見も出ていた。
(『ABEMA Prime』より)