DeNA打線を相手に力投するモイネロ

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 「SMBC日本シリーズ2024、DeNA3−6ソフトバンク」(27日、横浜スタジアム)

 第2戦が行われ、ソフトバンクが2連勝を飾った。

 日本シリーズ初先発となったリバン・モイネロ投手が6回2/3を8安打3失点で初勝利。ピンチを迎えても踏ん張り、勝利に導いた。

 「みんなプレッシャーがある中で、自分も七回までしっかり投げられた。満足しています」

 初回、先発でありながらも「ギリギリまで投げてきたので」と左翼ブルペンからリリーフカーで登場。どよめきに包まれながらマウンドに立った助っ人は、三者凡退と完璧な立ち上がり。その後も安定した投球でDeNA打線を抑え込んだ。

 だが五回、アクシデントに見舞われた。1死から森敬が放った打球が腰付近を直撃。幸い当たったのがベルトの上だったといい、続投。3連打で2点を献上したが、1死一、三塁からは最も警戒していた牧を遊ゴロ併殺打に打ち取り、「チームにとっても大事なプレーだった」と振り返った。

 七回2死から連打を浴びたところで降板。しっかりと先発の役割を果たした。日本シリーズで通算7ホールドを記録していた左腕はこの白星で、史上7人目の日本シリーズ先発勝利&ホールドを達成。「負けてはいけない試合だったので、そういった意味では集中して投げられた」とうなずいた。

 リリーフから先発に転向した今季はチーム2位の11勝を挙げ、防御率1・88はリーグトップ。安定感抜群の助っ人は、大舞台の初先発でも力を証明した。流れはつないだ。あとは本拠地・福岡で日本一を手にするのみだ。