1回、先制2ランを放ち、ナインとどすこいポーズを決める山川(撮影・西岡正)

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 「SMBC日本シリーズ2024、DeNA3−6ソフトバンク」(27日、横浜スタジアム)

 「SNBC日本シリーズ2024」は27日、横浜スタジアムで第2戦が行われ、ソフトバンクが2連勝を飾った。山川穂高内野手(32)が初回、左翼席へシリーズ初安打となる先制1号2ラン。パ・リーグ2冠王は四回にも左前適時打を放つなど3安打3打点の大暴れ。これでチームは日本シリーズ14連勝。4年ぶりの日本一へ最高のスタートを決めた。

 4番の強烈な打棒がさく裂した。プロ11年目で初出場の日本シリーズ。山川が初安打となる1号アーチなど3安打3打点と大活躍。大歓声が降り注ぐ頂上決戦で「その中でプレーできて楽しかったです。チームが勝ちに近づく喜びがあります」と充実感を口にした。

 ハマの夜空に強烈な一発を打ち上げたのは初回2死一塁。大貫のカーブを豪快にひっぱたく。滞空時間の長い放物線を描いた白球は左翼席へ。ダイヤモンドを一周し、ベンチ前では“どすこいポーズ”も見せた。「打った瞬間どうかなと思いましたが、スタンドまで届いてくれました。しっかり押し込めた」と満足げだった。

 第2打席の左前打に続き、四回には左前適時打をマーク。「思考、頭の中が整理できている状態。一つのことにフォーカスしている状態。集中できているかもしれない」と好調の要因を口にした。

 第1戦に続いてチームの集合時間より約1時間早く球場入りした。アップが始まる前に黙々とグラウンドで体を動かした。「ストレッチとかジョギングに時間をかけたい。(これまでは)ケガが続いていたのも多くあった。もっと準備しないといけない」。集中して練習に取り組んでいるからこそ、ワールドシリーズが始まる午前中は「余裕で寝てました」と笑う。

 西武からFAで移籍した今季は本塁打と打点の2冠王に輝き、ポストシーズンは打率5割でMVPを獲得したCSファイナルSを含めて計4本塁打と大爆発だ。小久保監督は「映像を見直したらゾーンに入っているような目はしています」と大暴れした主砲を絶賛した。

 パ・リーグ覇者が敵地で流れをつかみ、2連勝スタート。18年第3戦から日本シリーズ14連勝となった。本拠地での決戦を前に山川は「いいところで打てるように。勝てれば何でもいい」と豪快に言い放ち、必勝を誓った。