石破総理「他党との連携は政策で判断」自民は大幅減か、政権運営どうする 衆院選2024

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自民党の石破茂総裁がテレビ朝日の選挙ステーションに生出演し、選挙戦を振り返りました。

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ここからは自民党総裁・石破茂総理大臣と中継をつないでお話を聞きます。

(Q.今回、自民党は非常に厳しい議席の予測となっていて、自公、過半数というのもおぼつかない状況になっています。票が開いてきても厳しい票の出方になっています。率直にうかがいます。現状、この様子のなかで、現在の職責、これからも全うするお考えですか)

自民党総裁 石破茂総理
「それは、そういうことですね。それは真摯に国民の皆さまのご判断を仰がねばなりません。私どもとして、これから先、何をやりたいということは、選挙の時に申し上げてきたことでございます。今回、政治とカネということで、非常に厳しい審判をいただいたということですから、これから先、どうやって我々は掲げた政策というものを実現する。そのことに向けて努力は最大限していかなければなりません」

(Q.今後も総裁・総理として職責を続けていくというお考えだということですが、一方で振り返ると、今回、総理大臣に就任されたのが10月1日で、27日に投開票と期間が非常に短かったと。総理が、仰っていた国民に判断材料を示したいということと矛盾したのではないかという、そういった反省点はありませんか)

自民党総裁 石破茂総理
「それは、世の中、反省することはたくさんあります。今回も党首討論というものが行われた。異例の長い時間でやりましょうと。あるいは多くのメディアで政策討論会も党首が出てやりました。選挙期間中もそれぞれが、それぞれの主張をずっと言ってきたわけですから、これでもう完璧ということはありません。ただ、国民の皆さま方に言うべきことは、きちんと申し上げたいと思っておりますから。そこが政治とカネということに、かなり集中したところがあって、そこのところをご理解いただく努力が、私どもに足りなかったということだと反省はいたしております」

(Q.立憲民主党の野田さんが信無くば立たずと、盛んに仰っていました。やはり色々な政策が届く前に政治とカネの問題が立ちはだかった、そういう印象でしょうか)

自民党総裁 石破茂総理
「そうですね。選挙戦全般を通じて、そのような印象は持ちました」

(Q.政治とカネの問題が大きかったということですが、就任から1カ月の石破総理だけの責任でしょうか。長年の自民党の不信の蓄積という面はありますか)

自民党総裁 石破茂総理
「色んな見方ができると思います。ただ、ずっと申し上げていることですが、まだ開票が続いている段階で、有権者のご判断というものが最終的に出るまで、そういうことについてあまり言及すべきだとは思っておりません」

(Q.自民党が長い間、政権を担当する間に国民感覚とズレができてしまったのではないかという声を聞きます。例えば今回、非公認候補の選挙区支部に2000万円を支給した問題。これは国民感覚とのズレは生じていませんか)

自民党総裁 石破茂総理
「それは承知しています。私どもも政権復帰以来、ずっと長く政権を担当させていただいた。常に自らを律していかねばいけないですが、どこかに緩みやおごりがあったことは、私自身反省をいたしているところです」

(Q.自民党が大きく議席を減らすと、公明党以外の政党、例えば維新や国民との連携は模索されますか)

自民党総裁 石破茂総理
「それはそれぞれの政策をどれだけ実現していくかということではないんでしょうか。それぞれが色んな政策を掲げてこられた。それを実現するために国政政党であられるわけで。私どもとして多数をとりたいということもあります。ですけども、共にどういう政策を国民のために実現していくか。それが判断として重んじられるべきものだと思います」

(Q.特別国会を召集するまで時間がそんなにないと思いますが、総理大臣指名選挙で石破総裁の名前を書いてもらう意味での幅広い連携について、どのように求めていきますか)

自民党総裁 石破茂総理
「それは政策ではないですか。どの党も、権力は政策を実現するためにあるべきものだと思っておられるはずです。そこで数合わせとか権力獲得とか、そういうことではなくて、何を実現するために共にやるのかと。仮にそういうことがあるとすればですよ。そういうことがきちんと話し合われる、実行されるのでなければ、投票してくださった方々に申し訳ないと思っております」

(Q.11月にはAPEC首脳会議やG20など秋の外交日程もあります。各党と政策合意を丁寧にやっていく時間がないのではないでしょうか)

自民党総裁 石破茂総理
「そんなことはありません。それぞれがきちんと今まで議論を重ねて政策を発表しているわけですから、そこにおいて時間がないというようなことは言い訳にすぎません」

(Q.今回、議席が減るとなると、党内の求心力の問題も起きてくると思います。自民党内では今回、裏金問題で非公認、無所属での立候補となった人たちとの溝ができたとも言われています。党内融和を図っていく自信はありますか)

自民党総裁 石破茂総理
「それはしていかなければならないでしょう。党内融和はとても大事なことだと思いますが、国民のご理解を得られるかどうかが、より重要だと思っております」

(Q.公明党も議席を減らしそうな勢いです。公明党に対して何か言葉はありますか)

自民党総裁 石破茂総理
「自由民主党の色々な政治とカネの問題、そういうことで公明党の皆様方にご負担、ご迷惑をかけたことは事実だと思っております。ですから、公明党の方々の本当に真摯な姿勢にきちんと報いるような党であらねばならないと思っております」