【衆議院総選挙・開票速報】松野博一さんと萩生田光一さんが大接戦 岸信千世さんはデッドヒート続く 葉梨康弘さんは“失言”乗り越え優勢

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千葉3区、裏金問題で官房長官を更迭された自民党の松野博一さんは、立憲民主党の岡島一正さんと大接戦です。松野さんは、裏金問題が発覚後、政治倫理審査会に出席したため、非公認は免れましたが、比例重複はないため、正念場を迎えています。

こちらも大接戦となっている山口2区、自民党の岸信千世さんと、立憲民主党の平岡秀夫さんがほぼ横一線のデッドヒートです。安倍晋三・元総理の甥っ子として、自民党への逆風や一部の世襲批判をはねのけて、保守王国・山口の議席を守れるかが注目です。

東京24区、自民党を非公認となった萩生田光一さんが大接戦です。旧安倍派の幹部だった萩生田さんは、3000万円近くの不記載で政調会長を辞任して処分を受け、さらに非公認という背水の陣でした。立憲民主党の有田芳生さんは、裏金問題に加え、旧統一教会問題で萩生田さんを猛批判。どちらが勝利をつかむのか…激しい戦いが続いています。

兵庫9区は、無所属の西村康稔さんがリードしています。裏金問題を受け、自民党の公認を得られず、無所属の立候補となった西村さんですが、有権者への丁寧な説明など地道な地盤固めを続け、ほかの候補者を寄せ付けていません。

東京2区は、自民党の辻清人さんが大きくリード。鳩山由紀夫元総理大臣の息子で、国民民主党の鳩山紀一郎さんは、15ポイント以上差をつけられています。

続いて東京9区は、3年間の公民権停止が明けて自民党に復党し推薦を受けた元経産大臣の菅原一秀さんは、立憲民主党の山岸一生さんと激しく競り合っています。自身の「政治とカネ」の問題を乗り越えた菅原さんですが、自民党が抱えた新たな「政治とカネ」問題を前に、かつての勢いを取り戻せてはいない情勢です。

失言を乗り越えられるんでしょうか。茨城3区、自民党の葉梨康弘さんが優勢です。法務大臣時代には、「死刑のハンコを押した時だけニュースになる地味な役職」と発言し、更迭されました。自らの失言と党の裏金問題のダブルパンチの逆風でしたが、リードを保っています。

5回目の当選は叶いませんでした。区割りの変更があった広島5区、自民党で元復興副大臣の小島敏文さんが、立憲民主党の佐藤公治さんに敗れ、落選確実となりました。

強固な基盤で優勢となっています。大阪5区、日本維新の会の新人、梅村聡さんが初当選に向けて、公明党で元総務政務官の国重徹さんを大きくリードしています。

公明党の地盤で、維新が支持を広げています。大阪3区、維新の東徹さんが優勢です。当選を重ね、党の中央幹事会会長を務めるなどしてきた公明党の佐藤茂樹さんは苦しい情勢です。