日本保守党の比例近畿ブロック3位の百田尚樹氏と、同東京ブロック1位で事務総長の有本香氏が『ABEMA Prime』に出演。今回の選挙戦について百田氏は「一番の戦いは比例だ」「野球で言ったら、2軍の試合に初めて出たみたいなとこ」と振り返った。

【映像】佐高信氏の質問に「ちょっと待ってくれ!」と突っ込む百田尚樹氏

―選挙戦を終えて

 百田氏:疲れたな。とはいえ、そこそこ面白かった。

 有本氏:大変有意義だったと思っている。結果はまだわからないが、得たものが多かった。

―愛知1区では日本保守党の河村たかし氏が当選確実となったが、手応えは

 有本氏:初めての選挙戦で、比例だけで戦うのは非常に変則的なものだから、手応えについて、お話できるようなことはない。ただ、 各地の6つのブロックで、7000万人の有権者を相手にやったが、私たちの訴えに耳を傾けててくださる方が、それなりに多く、選挙戦終盤になるにつれて増えていったのは、6ブロック全部で言えた傾向だと思っている。

―選挙戦で、有本氏はどんなことを感じたか

 有本氏:今回、自民党がなかなか厳しい情勢のようだが、 そういうものに対する怒りは非常に強く感じた。それから、現状の政治に対する失望と諦め。今回の投票率も非常に低いが、政治に期待してもしょうがないんじゃないかというような声を聞いた。一方で、私たちのような新しく出たところに対する期待もかなり高いという感じもあった。

―百田氏の手応えは

 百田氏:河村さんは小選挙区では圧倒的に強いので、勝つのはわかってるが、僕らの一番の戦いは比例だ。比例となると、やはり日本保守党という名前の知名度は低い。メディアでも、今回の選挙戦でも、名前を出してもらえない。ネットでは、そこそこの知名度はあるが、現実に投票所に足を運ぶ人の大半は、ネットをやらない世代。そういう意味では、相当しんどい戦いだと思う。野球で言ったら、2軍の試合に初めて出たみたいなとこだ。

―選挙戦終盤にかけて、どのように感じていたか

 有本氏:厳しい戦いであることを承知で始めたが、さらに厳しいと感じた。もっともっと街頭で訴える機会を増やそうという風にした。

―消費税減税を一番に訴えたのは、どういうことだったのか

 有本氏:日本のサラリーマンの年収は30年上がっていない。中央値は下がって、400万円を切っている。それで物価は上がり、社会保障の負担は上がり、税金も増える。これはもう緊急になんとかしないといけない。本来、消費税は1番上げたり下げたりがしやすいものだと思うが、このことを議論しない国政は、国民の差し迫った痛みに何も寄り添ってない。また違う時点で、当然国体を守らなきゃいけないし、安全保障の議論もしなきゃいけない。もう国として大変な危機だと思っている。

 百田氏:経済と安全保障は、対立事項では全くない。強い国を作るためには強い経済力がないと絶対無理。経済力が弱くて安全保障だけ高めることはできない。まずは基本は経済。経済は国を強くするし、同時に国民の生活を豊かにする。それが成り立たなかったら、もう何も始まらない。

―日本保守党のビジョンは

 百田氏:政権を動かすのは、もう与党でなければ無理だ。では、野党の立場として何ができるか。私たちは、自民党が20年、30年やってきた間違った政策をたくさんやってきた。そういうことに対して、国会で多くの野党がそれを厳しく追及してないのもある。私たちは、そういう視点から厳しく、大臣あるいはその官僚たちに突きつけていきたいと考えている。

(『ABEMA Prime』より)