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 元大阪府知事、元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(55)が27日、フジテレビ系選挙特番「Live選挙サンデー超速報SP」(後7・58)に生出演し、中継で出演した自民党の小泉進次郎選対委員長に対し、国民と永田町の考えのズレを指摘した。

 この日投開票された第50回衆院選で、自民、公明両党の与党が定数465議席の過半数(233)を確保できるか危機的状況に陥っている。

 国民の不満の大部分は、裏金事件などをはじめとした「政治とカネ」問題。他にも世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題などが関心を集めた。

 橋下氏は、普段から遊説で国民の声を聞いている小泉氏に対し、「政治とカネ、怒り、永田町、感覚完全にずれがあったと思う」と指摘。「そのズレを感じていますか?」と尋ねた。

 小泉氏は「感じていますね」と素直に回答。「執行部になったことで見えてくるもの、こういう形で判断、決済が行われていくんだと実際に見て、こういうところから変えないといけないのか」と、意思決定の過程に問題を感じていたことを明かした。

 しかし、石破内閣は発足から1カ月足らずで総選挙へ突入。態勢が整わなかったという。「1カ月の中で選挙に突入だったので、変えるには選挙の後に変えなければ。この結果を受けて変えていく」と約束した。

 こうした小泉氏の発言に対し、橋下氏は「国民の感覚に振り切ってもらいたい。お父さんがそうだったんで」と、小泉純一郎元首相の例を挙げて訴え。「選挙が終わった後、自公これ過半数割れですから、小泉さんを支持した70人くらいのグループと、野党と組んで、政治資金規正法の改正、企業団体の(献金の)含めて吹っ切れて突入していってもらいたい」と、政治とカネ問題の浄化に期待を寄せた。