【衆議院総選挙・開票速報】丸川珠代さんが苦しい戦い…夫の大塚拓さんはリード 衛藤征士郎さんは落選確実に

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自民党の丸川珠代さんは、苦しい戦いです。東京7区は立憲民主党の松尾明弘さんがリードしています。丸川さんは822万円の裏金問題で党から処分を受け、比例重複が認められなかったため、敗れれば、落選が決まります。5年前の参院選では東京でトップ当選を果たした丸川さん、衆議院へのくら替え当選を狙っていました。

“裏金836万円”で逆風が吹く中ですが、優勢です。兵庫3区では自民党の関芳弘さんが6期目の当選を目指していて頭一つ抜けています。裏金問題で党からの処分を受けるも、なんとか公認を得た関さん。前回も接戦だった選挙区で、野党候補を振り切る勢いです。

県連会長も務める元大臣が意地を見せています。埼玉8区・柴山昌彦さんは、収支報告書に900万円近い(896万円の)不記載があり党から「戒告」処分を受け、比例重複が認められていませんが、立憲民主党・市来伴子さんをややリードしています。

900万円以上(908万円)の裏金問題で退路を断たれたなかで、厳しい戦いです。大阪4区は、自民党の中山泰秀さんが劣勢となっています。維新の美延映夫さんが、伸びています。

北海道5区、立憲民主党の池田真紀さんが優勢です。1000万円近い(990万)不記載が明らかになった自民党、和田義明さんとの戦いで、保守層が強いとされていた選挙区を15年ぶりに奪還する勢いです。

埼玉9区は、自民党旧安倍派の大塚拓さんが、立憲民主党の杉村慎治さんに、リードを許しています。大塚さんは1000万円近く(994万円)の収支報告書への不記載で、妻の丸川珠代さんとともに戒告処分を受けていました。党の方針で比例での重複立候補が認められなかったため、敗れれば、復活もなく、落選となります。

ベテラン議員も「裏金」で落選が確実です。半世紀近く国会議員を務めた大ベテラン、衛藤征士郎さん。政治家の集大成として14回目の当選を目指しましたが、1000万円を超える(1070万円の)収支報告書の不記載や、83歳の高齢批判の逆風を受けていて、落選が確実です。

「法令順守」を訴えましたが、逆風をはねのけるのは難しそうです。東京21区は、自民党から非公認となった小田原潔さんが後を追う展開で、立憲民主党の大河原雅子さんが優勢です。小田原さんは1000万円を超える(1240万円の)不記載で党から処分を受け、今回、厳しい戦いを強いられました。

大阪13区では自民党の宗清皇一さんが厳しい戦いです。宗清さんは旧安倍派で、派閥からの還流分1408万円を収支報告書に記載せず、今回は比例復活なしでの「背水の陣」です。前回は維新の候補相手に落選し、雪辱を誓った今回の選挙でしたが、裏金問題の逆風が吹いています。

栃木3区は自民党旧安倍派の簗和生さんが、接戦を繰り広げています。簗さんは収支報告書に1700万円を超える(1746万円の)不記載があり、党から半年間の役職停止処分を受けていました。前回、簗さんに完敗した立憲民主党の伊賀央さんは追い上げましたが、及ばなそうです。