9番番のラフからリカバリーショットを放つ杉浦悠太(撮影・開出牧)

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 「米男子ゴルフ・ZOZOチャンピオンシップ・最終日」(27日、習志野CC=パー70)

 16位から出た杉浦悠太(23)=フリー=が6バーディー、ボギーなしの64をマーク。日本勢トップ通算13アンダーの6位で終えた。

 最終18番はティーショットが左の林に突っ込むと、2打目を隣の9番フェアウエーに出すことを選択。同ホールは松山英樹らがプレー中で、安全に3打目を打てる状況になるまで「僕もギャラリーと並んで、一瞬ギャラリーになってましたね(笑い)」と小休止を挟んだ。

 3打目はホール間の丘でグリーンが見えない状況だったが「距離も狙えるし、アングルも悪くない」とパーオンを狙った。惜しくもグリーン右のラフにつかまったが、寄せワンのパーセーブに成功し、第3ラウンドに続くノーボギーラウンドを完遂した。

 大会初出場で、もちろん米ツアーも初めてだったが、日本勢ただ一人のトップ10入りを果たした。堂々の結果で、次戦の米ツアー・ワールドワイドテクノロジー選手権(11月7〜10日、メキシコ)の出場権を獲得。ただ、同週は国内ツアーの三井住友VISA太平洋マスターズが開催される。現在国内賞金ランキング6位で、賞金王から欧州ツアー参戦、いずれは米ツアーを狙っているだけに、目の前の“ご褒美”を取るか先を見据えた国内戦を取るかは大きな選択になる。うれしい悩みに杉浦は「よく考えたい」と話した。