『リュミエール!リュミエール!』©Institut Lumière 2024

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 2017年に公開された映画『リュミエール!』の続編『Lumiere! The Adventure Continues(英題)』が、『リュミエール!リュミエール!』の邦題で11月22日よりシネスイッチ銀座ほかにて全国順次公開されることが決定した。

参考:カンヌ国際映画祭総代表が語る、リュミエール兄弟の功績とカンヌにおける日本映画の重要性

 本作は、“映画の父”リュミエール兄弟が発明したシネマトグラフによって撮影された歴史的映像、約1400本の中から選りすぐられた110本で構成され、さらに4Kデジタルに修復された映像ドキュメンタリー。2017年に公開された前作『リュミエール!』は、全世界33カ国以上で公開され、フランスでは45劇場で公開。約13万6000人を動員した。本作はその続編となる。リュミエール研究所所長でもあり、カンヌ国際映画祭総代表のティエリー・フレモーが監督を務め、ナレーションも担当している。

 2024年9月に開催されたサン・セバスティアン国際映画祭に正式出品され、ワールドプレミア上映された本作は、3回ものスタンディングオベーションを受けた。

 本作で映し出されるのは、130年前に発明されたシネマトグラフで撮影されたパリ、ヴェネチア、アルプス、ニューヨーク、京都、東京の人々の生活と世界の街の美しい景色。当時の人々は、現代と変わらず、このシネマトグラフで撮影された列車の動く映像、工場から出てくる人々の映像、動く猫の映像に、驚き、興奮し、楽しんでいた。リュミエール兄弟は、世界初の映像クリエイターだったのである。そんな映像たちをリュミエール兄弟と同時代に生きた作曲家ガルリエル・フォーレによる楽曲が彩っていく。

 あわせて公開された日本版ポスターには「はじまりは50秒、感動は永遠!」という言葉が。また、“世界で最初の映像クリエイター”としてリュミエール兄弟をポップなイラストで紹介しながら、リュミエール兄弟が発明した“シネマトグラフ”の写真、そして“シネマトグラフ”で撮影された世界の映像の写真で、リュミエールの映像の世界を表現している。

 さらに、日本版ポスターにある写真やリュミエール兄弟の姿を切り取った場面写真も公開された。

 なお本作は、第37回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門での出品も決定している。11月1日の上映には、フレモー監督が登壇する予定だ。(文=リアルサウンド編集部)