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イスラエル軍は26日、イランからの攻撃への報復として、軍事施設に対する攻撃を行いました。イラン軍は「被害は限定的だった」とする一方、兵士2人が死亡したと明らかにしました。

イスラエル軍は26日、「イランの軍事目標に対して的を絞った攻撃を行った」と述べ、ミサイルの製造施設などを攻撃したと発表しました。その上で、イラン側がさらなる攻撃を行う場合は、攻撃を続ける構えを示し、強くけん制しました。

イランは今月1日に、イスラエルに対しミサイル攻撃を行っていて、一連の攻撃への報復措置とみられます。

一方、イラン国営通信は、26日未明から首都テヘラン周辺で複数回の爆発があったと伝えました。またイラン軍は声明で「防空システムが作動し、被害は限定的だった」と発表しましたが、その後、兵士2人が死亡したと明らかにしています。

ただ、標的となることが懸念されていた石油やインフラ関連の施設などには攻撃による影響はなかったということで、アメリカメディアは「被害を最小限にとどめ、事態を収拾する意図で計画された攻撃だ」と報じています。

こうした中、アメリカ側は声明で「イスラエルの自衛のためであり、軍事目標にのみ焦点をあてている」「アメリカは軍事作戦に参加していない」と強調しました。さらに「攻撃の応酬が終わることを強く求める」として、イラン側に自制を求めました。

イラン外務省は「侵略行為に対して自衛する権利と義務を有している」とする一方、「地域の平和と安全に対する責任を認識している」としていて、さらなる中東情勢の悪化への懸念が高まる中、その対応が焦点となります。