日本ゴルフツアー機構(JGTO)前会長で、令和6年度の文化功労者に選出された青木功(82)が26日、現在開催中の日米共催ツアー・ZOZOチャンピオンシップが行われている習志野CCに訪れ、報道陣の取材に応じた。「もらえると思ってもいなかったし、やっぱりこれは一人でもらったものでもない。やってきて良かったなと思う」と喜びを語った。

 青木は1970年代から90年代初頭にかけて日本のゴルフ界をけん引。尾崎将司、中嶋常幸とともに「AON」と呼ばれ、国内ツアー51勝は尾崎に次ぐ歴代2位、5度の賞金王に輝いた。また、1983年にはハワイアン・オープンで日本男子初の米ツアー優勝を果たすなど、世界を舞台に活躍した。

 2016年3月にJGTO会長に就任。当時から低迷していた男子ツアーの試合数回復は果たせなかったが、4期8年の任期を勤め上げ、23年には男子ツアーの横浜ミナト・チャンピオンシップの新規大会創設などにも尽力した。

 青木は08年秋には紫綬褒章、15年には旭日小綬章を受賞。いくつもの勲章や表彰には「俺が?って気持ちはあるよ。だけど、若い時は不真面目だったけど、真面目にやってきたのをみんなが見てくれているのかなと思う」と話した。