街頭演説する公明党の山口那津男・前代表(24日、東京都内で)

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 公明党の山口那津男・前代表が衆院選の応援に引っ張りだこになっている。

 巧みな弁舌は健在で、弁士としてフル稼働している。

 山口氏は公示後、計10都府県の応援に入った。日本維新の会と公明が小選挙区で激戦を演じる大阪府、兵庫県を2回ずつ訪れたほか、比例選の重点区も回り、票の掘り起こしに励む。比例選から埼玉14区に転出した石井代表が自身の選挙区への張り付きを強いられており、15年間「党の顔」を務めた山口氏には「聴衆の反応が違う」(中堅)と期待が大きい。

 演説では「なっちゃんです」と自ら切り出して歓声を集め、衰えぬ人気ぶりを見せる。与党の苦戦が伝えられる中、野党批判にも熱を帯びる。24日の東京都内の街頭演説では「立憲民主党だけで過半数は取れない。どの党と連立政権を組むのか。バラバラな政策を掲げている」と指摘した。