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 宝塚歌劇団花組公演「エンジェリックライ」の新人公演が24日、兵庫・宝塚大劇場で行われ入団6年目の美空真瑠(みそら・まる)が初主演を務めた。

 同公演は花組新トップスター永久輝せあ(とわき・せあ)のお披露目公演としても注目の舞台。美空は幕開きこそ緊張感が伝わってきたが、舞台が進むに連れ伸びやかな歌声で聞かせ、溌剌(はつらつ)としたと演技にダンス力を生かした機敏な動きで客席を引き込んだ。

 カーテンコールではスタッフや上級生、客席に感謝を述べ「お客さまの拍手、手拍子のひとつひとつが本当にうれしく、たくさんの勇気を頂きました」などとあいさつ。「まだまだ課題はたくさんあります。もう一度ある東京新人公演という当たり前ではないチャンスに感謝して、さらにさらに、もがいて成長していきたいと思います」とさらなる飛躍を誓った。

 2度目のカーテンコールでは「こうして今終えて、一番に感じたのは舞台とは特別な場所だなと。たくさんの方々の思いが折り重なって舞台は成り立っているんだな、と思いました。明後日からの本公演も大好きな花組の一員として、成長できるよう務めて参ります」と改めて感謝。幕が下りきった後も客席から大きな拍手がわき起こる一体感ある新人公演だった。

 美空は花組トップ娘役の星空美咲(ほしぞら・みさき)始め、若きスターひしめく105期の1人。この日のヒロインも同期の初音夢(はつね・ゆめ)、今公演で退団する専科スター・凪七瑠海(なぎな・るうみ)演じるフェデリコには、同じく同期の夏希真斗(なつき・まなと)が好演した。