ソフトバンク・小久保監督は新庄監督の去就に触れた

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 プロ野球ドラフト会議が24日に東京都内で開かれ、ソフトバンクは1位指名で神戸弘陵・村上泰斗投手(17)の交渉権を獲得した。1巡目1回目の入札で5球団が競合した明大・宗山の抽選に敗れ、2回目入札でも福大大濠・柴田の抽選を外した末の最速153キロ右腕の指名だった。

 くじ引き役を担った小久保監督は「1回目も2回目も引いてないですからね。あるやつを取りました」と、ウエーバー順で必然的に残りくじとなっただけに苦笑いを浮かべた。2回目の入札で地元・福岡の柴田の抽選で日本ハムの新庄監督と一騎打ち。ビッグボスの神通力に屈したが、抽選後はノーサイドとばかりに笑顔があふれた。

 小久保節がサク裂した。同じ1971年生まれで仲のいい2人。ペナント、CSの雪辱を喜ぶ新庄監督を横目に、1位指名後の報道対応では「来年のことをまだ表明されていないということなんで、どっちかというとそれが今日このあと楽しみですね」と、柴田の交渉権獲得直後に続投を表明した新庄監督の話題に切り込んだ。この日ドラフトと並ぶ球界最大の関心事を心得る鷹の指揮官らしい機転の利いたコメントで場を盛り上げた。

 1位指名確定後は、26日から始まる日本シリーズに向けて途中退席。「今から宿舎にいきます」と、4年ぶりの日本一へ向けて勝負師の顔に切りかわっていた。