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 俳優の役所広司(68)、が24日に都内で行われた、映画「八犬伝」公開前日先行上映イベントに出席し、「台詞が覚えられなくなるまでは頑張ろうと思っています」と生涯俳優宣言。俳優として大切にしていることを明かした。

 この日、ともに登壇した磯村勇斗と役所は今作で初共演。「素晴らしい俳優さんだと思っていましたので、磯村くんという俳優さんの魅力を感じる事ができました」と共演を振り返った。

 イベントでは、磯村と一般の公募から集まった質問に回答。

 「役所さんが達成したいことは?」という磯村からの質問に「子供の頃から一つの事をやり遂げた事がなくて…。なんとなく俳優の仕事をやり続けていて、限りがあるんですけど、セリフが覚えられなくなるまでは頑張ろうと思っています」と生涯俳優宣言。

 終わりがない俳優業。「満足することはないので、“次やるとうまくいくかもしれない”と言うのがずっと続いている気がします」と向上心をもって、今後も上を目指していく。

 また、俳優業を長く続けるために「俳優も社会人。俳優だから許されるということはない」と断言する。「あいさつができることと、遅刻しないこと。俳優の仕事は1人じゃできない、チームでつくる事だから、人間関係を大事にすることが一番大切。呼ばれて行く商売なので、人間的に欠陥があるとなかなか呼んでもらえない。人間関係が正しい物を生み出すと思います」と長年の経験から感じた事を伝えた。

 唯一無二の奇想天外な物語で、日本のファンタジー小説の原点と称えられる「南総里見八犬伝」をダイナミックかつ緻密なVFXを駆使して実写映画化した本作。里見家の呪いを解くため、八つの珠に引き寄せられた八人の剣士たちの運命を描く。

 この日は共演の磯村勇斗、柔道の東京、パリ五輪金メダリストの阿部一二三も登壇した。