岡野純子氏のインスタグラム(@okano_junko)より

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衆院選(2024年10月27日投開票)に千葉5区から国民民主党公認で出馬している岡野純子氏をめぐり、日刊ゲンダイが「政治とカネ」疑惑を報じ、国民民主の千葉県総支部連合会(千葉総連)が2024年10月23日、抗議声明を発表した。

岡野氏はNHK松山放送局での勤務を経て、11年に浦安市議会議員に初当選。3期務めていた。23年4月の千葉5区補選に出馬し、落選している。

日刊ゲンダイ報じる「収支報告書に記載すべきではないのか」

日刊ゲンダイは22日に公開した記事で、10年から22年までの間、岡野氏は落選期間中を含めポスター作成やビラ配りなどの政治活動を行ってきたにも関わらず、自身が代表を務める後援会の収支報告書について、過去3回、民主党(当時)の千葉支部から10万円を交付され、それを繰り越している以外の記載がないと指摘。後援会事務所の家賃について記載がない点も「不自然」だとする専門家のコメントも記載した。

さらに17年の衆院選出馬時に設立し18年に解散した希望の党の政党支部においても収支の記載がないと指摘している。

ゲンダイ記事によると、岡野氏側は同紙の取材に、市議時代の調査研究資金は政務活動費として適正に処理し、その他については自己資金で支出してきた旨回答したという。さらに同紙記者が街頭演説中の岡野氏本人を直撃するも、いつの間にかいなくなっていたとも報じた。

日刊ゲンダイ記者が「急に顔面の至近距離での撮影」「酷く脅えさせるような行為」

これを受け、国民民主党千葉県総支部連合会は声明を発表。政治活動資金について、「個人の資金を使った個人としての政治活動であって後援会としての政治活動ではなく、法的に問題がない旨先方に回答しています」と改めて主張した。

指摘のあった収支報告書については、「期日内に選管に提出をしており、正当に処理が済んでおります。また調査研究に必要な費用は、政務活動費に関する収支報告書として、法に則り適正に処理をしています」とし、「それを、さも不正があるかのような記事にしたことは極めて遺憾です」とした。

さらに、「報道の自由は尊重しますが」としたうえで、日刊ゲンダイの記者が岡野氏に対し「許可なく急に顔面の至近距離での撮影」をし、本人やボランティアを「酷く脅えさせるような行為」をしたとし、「選挙活動の妨害を受けたことは大変遺憾に思っております」と抗議した。

もっとも、日刊ゲンダイへの回答について「県連内での誤解」により遅れてしまったことは認め、「申し訳ないと思います」と謝罪した。

玉木代表や岡野氏本人もXで抗議のコメント

玉木雄一郎代表は、記事が公開された22日にXで、岡野氏側が法的に問題ない旨回答していたと説明し、遺憾の意を表明した。

岡野氏自身も23日にXで、党千葉総連公式Xが投稿した声明文をリポスト。「国民民主党は、嘘や誇張なく真摯に、政策をもって政治に向き合う政党です。だからこそ、今回のような、無いことをさもある様に脚色し活動を阻むものには断固として向き合います」とコメントした。

日刊ゲンダイはこれに関して、24日夕時点で続報やコメントは出していない。