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 プロ野球ドラフト会議が24日、都内のホテルで行われ、明大の宗山塁内野手(4年=広陵)はドラフト1位で西武、楽天、広島、日本ハムソフトバンクの5球団が競合し、楽天が交渉権を獲得した。

 宗山の当たりくじを引き当てた瞬間、楽天の森井誠之球団社長はガッツポーズ。「ホッとしました」と笑顔を見せ、「スケールの大きい、東北の日本中の野球ファンを魅了する選手育ってほしいと思います」と宗山にメッセージを送った。明大で中継を見守った宗山は冷静な表情だった。

 今春は後半3カードを右手中指骨折で欠場するなど、本来の実力を発揮できなかったが、1年春からリーグ戦デビューし、77試合で打率・331、9本塁打と文句なしの成績を残している。アマチュア球界屈指のアベレージヒッターは打撃だけでなく守備力も申し分ない。

 走攻守三拍子がそろう世代No・1遊撃手に、あるスカウトは「彼が入った球団は15年は二遊間が安泰」と評する。ケガからの復帰で調子が心配された今秋のリーグ戦。初戦となった東大戦で2年ぶりとなる本塁打を放ち完全復活。さらに慶大1回戦では34人目のリーグ100安打を達成するなど、秋季リーグ戦は46打数18安打の打率・391、2本塁打11打点(24日現在)。通算86試合で打率.342、10本塁打、59打点。116安打はリーグ歴代8位タイで文句なしの成績を残している。

 ◇宗山 塁(むねやま・るい)2003年(平15)2月27日生まれ、広島県三次市出身の21歳。三良坂小1年で野球を始め、三良坂中では軟式の高陽スカイバンズでプレー。広陵(広島)では1年夏、2年春に甲子園出場。明大では1年春からリーグ戦に出場し、4年秋の慶大戦でリーグ史上34人目の通算100安打を達成。侍ジャパンには大学2、3年時に大学代表。24年3月にトップチーム招集も、強化試合の欧州代表戦は骨折の影響で欠場。1メートル75、78キロ。右投げ左打ち。