世界戦記者会見に出席した井上尚弥=荒井秀一撮影

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 ボクシングのダブル世界戦が12月24日、東京・有明アリーナで行われることが24日、発表された。

 世界4団体スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(大橋)が国際ボクシング連盟(IBF)、世界ボクシング機構(WBO)同級1位のサム・グッドマン(豪)と防衛戦。WBOバンタム級王者の武居由樹(大橋)は2度目の防衛戦を行う。武居の相手は調整中としている。

 井上尚は東京都内で行われた記者会見で、グッドマンについて「まとまった選手。無敗というのは何かしら強さを持っている」と警戒し、「今年を締めくくる意味でインパクトのある試合をしたい」と語った。

 井上尚は9月にTJ・ドヘニー(アイルランド)に7回TKO勝ち。グッドマン戦は今年3試合目になる。現在、世界戦通算勝利数は「23」で、日本男子で単独1位。2位は井岡一翔(志成)の22勝、3位は寺地拳四朗(BMB)の15勝となっている。世界戦連続KO勝利も「9」で、2桁に乗るか、注目される。

 グッドマンは右構えの好戦的ボクサーで、これまでドヘニーら実力者を次々と撃破してきている。一発の怖さこそないが、ステップワークが軽快で手数も多く、ジャブ中心に自分のペースに引き込んでいく。5月の井上尚―ルイス・ネリ(メキシコ)戦では試合後にリングに上がり、対戦をアピールしていた。井上尚の戦績は28戦全勝(25KO)

 キックボクシング出身の武居は9月に元世界王者の比嘉大吾(志成)に判定勝ちし、初防衛に成功。初のKO防衛がなるか、見ものだ。武居の戦績は10戦全勝(8KO)。