街ゆくおしゃれさんのファッションを、すてきなイラストで分析する「東京おしゃれ図鑑」。今回の舞台は、都会と住宅街が共存した街「荻窪」。上質な大人ファッションに注目! 旬なファッションやメイクのイラストがインスタで支持されているヤベミユキさんが描きます。

都会と住宅街が共存した街・荻窪<東京おしゃれ図鑑>

商業施設やカフェが点在し、住宅街と都会が共存する穏やかな街・荻窪。歩いている人のファッションはシンプルかつ上質で、ナチュラルな素材や落ち着いた色合いを取り入れたスタイルを多く見かけました。

リサーチに訪れた日は、過ごしやすい気候の週末。皆さん軽めの羽織や長袖のトップスなどで秋のおしゃれを楽しんでいました。

9月下旬
最低気温 20℃ 最高気温  25℃
晴れ

40代は、透け感のあるアイテムを重ねたレイヤードコーデ

荻窪駅構内ですれ違ったのが、メンズジャケットにレーススカートのレイヤードが大人かわいい40代の方。

透けスカートは夏から流行っていましたが、秋のジャケットに羽織るのも新鮮。パンツは今年らしいワイドデニムで、重めのシルエットながら淡色デニムで軽さを出しているところもお見事です。

小ぶりのブランドバッグを合わせているのがエレガントで、荻窪らしいと思いました。

●透けアイテムを大人が取り入れるコツ

この方のレーススカートのように透けアイテムは、今年のファッションの欠かせないポイントで、トップスでもニットなどに透け素材が多く出ています。シアーベロアニットやシアーラメニットのように透け感にプラスして光沢感があるとさらに今年っぽい。

大人が取り入れる場合、ワイドデニムなどでカジュアルダウンさせると、マダム感が出すぎずおすすめです。

50代はシャツのレイヤードがおしゃれ。小物は光らせて!

荻窪ルミネのカフェで見かけたのが、シャツonシャツの上級者レイヤードに、ニットスカーフを合わせて、顔まわりを華やかにコーデをしていた50代の方。タイトにまとめたヘアにメガネを合わせ、知的なムードがすてきでした。

ブルーシャツはオックスフォードのようなハリのある生地で素材感に変化をつけていたのもお見事。この方のようにシャツをレイヤードする着こなしはMIUMIUのコレクションからトレンドとなり、キッズから大人にまで広がっています。

ニットスカーフがない場合は、カーディガンを肩掛けしてもいいですね。

足元はローファーでなくスニーカーでカジュアルダウン。シルバーのリュックも、マニッシュなコーデのポイントになっていました。

●シルバーバッグが大流行中!

「今年はとりあえず小物を光らせておけばなんとかなる」という名言ができそうなくらい、シルバーバッグが大流行。スパンコールバッグもよく見かけます。

ルミネの館内ですれ違った30代の方は、グレースウェットにグレーパンツ、スニーカーのワントーンコーデ。シルバーのスパンコールバッグを合わせていて、バッグを引き立たせる引き算コーデがおしゃれでした。

なんでもかんでも光らせたくなる関西魂の著者は、今年の光り物トレンドにガッツポーズ! でしたが、荻窪のおしゃれさんを見習い、引き算を忘れないようにしようと心に誓いました。

※「東京おしゃれ図鑑」は街ゆく人のファッションをヒントに独自のアレンジを加えて掲載しております。