米大統領選にも影響を及ぼす《アニメ好きアーティスト》ミーガン・ザ・スタリオンの影響で「大胆なCOSPLAY」が世界で爆増中?

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ミーガン「爆発的再生」の影響力

「お金稼ぐ」「私はスター」というなんとも不可思議な日本語が今、世界でSNSを中心に大きな話題を呼んでいる。

その発端はミーガン・ザ・スタリオンの楽曲『Mamushi』のワンフレーズから始まった。この曲は日本人ダンサーであるMONAがSNSにダンス動画を投稿したことで火がつき、わずか公開一ヵ月でYouTubeの再生数は4200万回を記録、各国の音楽チャートで上位にランクインした。

セレブたちもお気に入りで、人気K-POPアーティストやスポーツ選手などがこぞってこのフレーズを使い自身のSNSに投稿。そしてなんと2024年7月30日にアトランタで開催されたカマラ・ハリス米副大統領の選挙決起集会では、この曲のパフォーマンスをミーガン自ら披露し、大きなニュースとして全世界に報じられ、まさに『Mamushi』が世界中に旋風を巻き起こしたのだ。

2020年のタイム誌でも「世界で最も影響力のある100人」に選ばれるほど世界中の若者に影響力を持つ彼女は、日本アニメ好きを公言しており自身のSNSでアニメ作品のコスプレやネイルなどを投稿している。

2022年に来日した際には、ライブにて「美少女戦士セーラームーン」からインスパイヤーを受けた衣装でパフォーマンスをし、会場を沸かせた。またその衣装でパフォーマンスしているショート動画は、SNSで配信後すぐに600万回再生を記録。

これらの写真や動画が「Hotties (ミーガンのファンの総称)」たちによってSNSで拡散され、COSPLAY(コスプレ)の文化が世界で広がっているひとつの要因となっているのだ。

ハロウィンを飲み込み、世界に広がるコスプレ

昨今、世界コスプレサミットやAnime EXPOなどのイベントが、コスプレ文化を世界的に成長させた結果、日本をはじめ、中国、台湾、アメリカ、イギリスなど各国でコスプレ大会が開催されているのは周知の事実だ。

もともとはオタク文化からコスプレが日本で生まれ、1980年代後半から1990年代前半にコスプレブームが起き、その後アジア諸国から広がっていった。欧米ではもともとハロウィンで魔女や悪霊の仮装やメイクを施す定番のスタイルが存在していたが、現在ではそのムーブがコスプレに置き換わりつつあるのも興味深い。

日本のキラーコンテンツであるマンガ、アニメ、ゲームが世界中で人気を博している中、作中の魅力的なキャラクターたちに自身が成り切れることに喜びを感じ、そのキャラクターへの愛情表現をしながら、創作意欲も満たされるところがコスプレの魅力だ。他人とは一味違うクリエイティブな写真や動画をSNSで投稿すれば承認欲求も満たしてくれる。

コスプレは日本人だけではなく、世界中の人々が楽しむことができる、これからのムーブメントであり、インスタグラムなどSNSの普及もあいまって、世界各国でコスプレを楽しみ生業とするインフルエンサーやプロ、素人などが爆増中なのだ。その規模は多くのインフルエンサーが軽く数百万のフォロワー数を抱えていることからも、止まるところを知らない勢いである。

そこで今回はミーガンから始まって、世界で激増中のハイレベルなコスプレを披露してくれているさまざまな《熱狂》の風景をご紹介する。

えなこに、ファンが「はいてますか?」「安心できません!」と"騒然"となったワケ