【独自】「北新地の有名クラブ出身」美人妻を使って3700万円を詐取…大阪・美人局事件のA子「驚愕の素顔」

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北新地の有名クラブに勤務

今年9月に発覚した南本兄弟による美人局事件。

二人は大阪府内に住む50代の男性に対し、女性を盗撮するように仕向け、慰謝料として3700万円を搾取した詐欺の疑いがかけられている。事件の発端となったのが兄の龍也被告(45)の内縁妻のA子と男性による盗撮トラブルだった。

前編記事『【独自】「10ヵ月間、内縁の妻を全裸や下着姿で歩かせて…」前代未聞「大阪・美人局事件」恐るべき全真相』につづき、かつて北新地の人気クラブに在籍していたこともあるというA子の素顔について詳しく報じる。

南本兄弟をよく知る知人が語る。

「元々、A子は大阪・北新地の有名クラブでキャストとして働いていました。愛称は『ミルちゃん』。なんでも飼っていた猫の名前が由来だそうです。龍也とA子が知り合ったのもそのクラブです。彼が客として訪れて、そこで面識を持った。最終的には入籍はしないものの、クラブをやめて龍也と一緒になった。いわゆる水揚げです。交際期間は逮捕当時で5〜6年ほどだったはずです」

別の関係者はA子についてこう語る。

「ホステスで働いていただけあって目鼻立ちがはっきりとした絵に描いたような美人です。おっとりとした印象ですが、気は強く、決して龍也の後ろについて歩くようなタイプではなかった。二人に主従関係はなかったはず。

盗撮疑惑が浮上した際、激怒している龍也の横でA子は冗談っぽく『裸を撮られたかもしれへん』『もし本当やったら嫌やわ』と話していました」

元モデルのB子

一方、弟の満被告(39)にもA子と負けず劣らない美人妻B子がいる。前出の知人が言う。

「B子は海外出身で、以前はモデル活動もしていた美女です。事件発覚前までインフルエンサーとしても活動していました。龍也夫婦とは違い、満とB子は入籍していて、二人の間には1歳ほどになる子供もいました」

ともに美しき妻との生活を謳歌していた南本兄弟。A子への盗撮疑惑が浮上した当初も兄の龍也被告は盗撮犯について「絶対に許さない。男性の家族全員で土下座させてやる」と息巻いていたという。しかし、その目的はいつしか金銭搾取へと移行していく。その主導役とみられているのが弟の満被告だ。府警関係者はこう話す。

「満は以前から周囲に詐欺まがいの怪しい投資話や持ちかけてはトラブルになったとの相談が相次いでいて、以前からは警察としてもマークしていた要注意人物。かつての満を知る人物たちは彼について『あいつの職業は詐欺師だ』と口を揃える。今回の事件も満が入れ知恵し、被害男性を金づるにした可能性が高いと踏んで、調べを進めている」

実際に満被告から返金がないと語る知人の一人はこう訴えた。(以下、「」は知人)

広告代理店の役員を自称

「満氏と知り合った去年の2、3月頃です。ちょうど私の知り合いが『彼と一緒にビジネスがしたい。一緒にやらないか』と誘われ、面識を持ちました。最初に挨拶したのは当時の彼の自宅だった中之島のタワーマンションの一室です。

高層階の豪邸に案内され『色んな事業をしてる方なのかな』と思っていましたが、見ず知らずの人ですから仕事をする気にはなれなかった。ただ奥様とも顔を合わせていくうちに『家や家族まで紹介するなら信用できるのかも』と感じるようになっていきました。

彼の細かい経歴は聞いていませんでしたが、大阪出身。若いうちに財を成して、妻の実家のある鹿児島で暮らしていたけれど、また大阪に戻ってきたと本人から説明を受けました。当時、彼は東南アジア・香港を中心とした飲食系広告代理店X社の役員を名乗っていて、そのビジネスで今後展開していきたいから一緒にやらないかと誘いを受けました。実際、彼はX社の大阪事務所にも出入りし、社長や幹部たちとも会合を重ねていました」

満被告から持ち出されたのはこんな出資話だった。

「俺が元本を立て替える」

「彼から言われた内容は『X社で動いていくために新たなビジネスを始める。出資をしてくれれば月に3%の配当を渡す』というものでした。周囲からも満氏はこれまでも色んなビジネスを成功させてきた人だからと聞いていたので、最後はお金を出すことを決めました。『事業がうまくいかなかったらどうするのか』と尋ねた際には『俺が元本を立て替えるから大丈夫だ』との返事もありました」

こうして始まった“やり手実業家”による新規ビジネスへの出資。知人いわくその総額は2000万円にも及んだ。

「その年の4、5月頃にまずは数百万を渡したんですが、彼から返ってきたのは『これじゃあビジネスは始められない』という言葉。そこからさらに追加で数百万出資しましたが、結論は同じ。以降は数十万円を何度も分けて渡し、昨年の11月には合計で2000万円ほどを渡していました。

出資に関した契約書については『交わす必要があるのではないか』と伝えましたが、満氏からは『もう俺の家も電話番号も知ってるやん。俺が騙すようなことするわけないやん』と説得を受けた。私もその頃には彼をすっかり信用していたので口約束のままお金を預けてしまっていました」

出資当初の数ヵ月こそ配当はあったが、以降はピタリと止まってしまったという。

X社による「返金トラブル」

「配当が止まったので『これは怪しい』と感じて、昨年の末頃から満氏に『配当はもういいから元本を返してほしい』としつこく伝えましたが、彼は『今、忙しいからもうちょっと待ってくれ』と繰り返すのみ。

引き延ばし期間は少なくとも8ヵ月以上続いたと思います。そのさなかで彼の逮捕を知りました。もちろんいまだに配当分以外のお金は返ってきていません」

満被告は別の知人に対しても「自分はX社の大阪ナンバー2だ」と豪語し、資金集めを行っていたとされている。前出の府警関係者はこうも話す。

「X社は自社が開発した決済アプリなどを口実に出資を募っていたが、ここ最近は配当が滞り、返金を求める声が複数挙がっている。警察にも続々と相談が寄せられている最中で、立件も視野に情報を精査している段階だ」

しかし、満被告による余罪はこれだけでは終わらない。

つづく後編記事『【独自】「大阪一のペテン師はゴルフコンペで獲物を探し…」大阪・美人局事件の首謀者、南本満被告の驚きの「詐欺師人生」』では府警が美人局事件の首謀者と睨み、旧知の知人たちから「職業・詐欺師」とも称される満被告の人生を報じていく。

【独自】「大阪一のペテン師はゴルフコンペで獲物を探し…」大阪・美人局事件の首謀者、南本満被告の驚きの「詐欺師人生」