性的暴行の疑いの鹿児島県医師会元職員「不起訴処分は相当」検察審査会
女性看護師に性的暴行を加えたとして、県医師会の元男性職員が書類送検された事件です。不起訴とした鹿児島地検の処分を不服とし、再捜査などを求めていた女性の申し立てに対して、検察審査会は「不起訴は相当」と議決をしました。
この事件は県医師会の30代の元男性職員が2021年、鹿児島市の新型コロナ感染者の宿泊療養施設で、女性看護師に複数回にわたって性的暴行をしたとしておととし、刑事告訴され強制性交の疑いで書類送検されたものです。
鹿児島地検は去年12月、元職員を不起訴処分とし、女性はこれを不服として今年1月、検察審査会に申し立てていました。
検察審査会は今月3日付で「不起訴処分は相当」と議決しました。理由として「記録や申立書を精査し審査したが不起訴処分を覆すには至らなかった」としています。
女性の代理人弁護士は、検察審査会の判断について、「再捜査せず、刑事裁判の手続きの機会さえ与えられず、失望と怒りを覚える」とコメントし、今後は、元職員に損害賠償を求めて行われている民事裁判で争っていくとしています。
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