十束おとは(左)とでらゲー広報・マナミ(右)

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 ありとあらゆるテック・エンタメに興味を持つ十束おとはが、コラム形式で文章を綴ってきた連載『テック・ファウンダー』。最新回では、十束が臨時広報としてPRに携わっているゲーム『メテオアリーナ』をピックアップ。ともにゲームを盛り上げた川原立大(テレビ朝日)&マナミ(でらゲー)とともに、臨時広報としての新たな挑戦について語り合ってもらった。(編集部)

参考:小顔になれるゲーミングチェアや『龍が如く』最新作に興奮! 十束おとはの『TGS2024』取材レポ

<アイドル時代からの“縁”で臨時広報に抜てき!>

十束おとは(以下、十束):『フィロのス亭』(テレビ朝日系)という番組でご一緒していたスタッフさんたちが、ゲーム開発をすることになったと聞き、すごく驚きました。そこから、「臨時広報になってくれないか?」と言われたときは、さらにびっくりで! 

 『メテオアリーナ』は、テレビ朝日さんとでらゲーさんが共同開発したゲームなんですが、二社の役割分担は、どのようになっているのでしょうか。

川原:テレビ朝日は、番組や配信コンテンツを活用して、ゲームの魅力をしっかり伝えていくというのが主な役割ですね。

マナミ(以下、マナミ):でらゲーは、おもに開発を担当しているのですが、わたしはプロモーション担当としてテレビ朝日さんと連携して業務を行っています。

十束:そして、わたしが臨時広報という形です。テレビ朝日さんからはローンチもしていない段階から、「こういうこと考えてるんだよね」って話を聞かせてもらってて。「臨時広報になっていただけませんか?」と堅苦しい感じで始まったというよりは、「テレ朝の夏祭りにブースを出すので一緒にやりませんか?」「動画内でマナミさんと一緒に対戦してみませんか?」とか。わりとフランクな感じでした。いい意味で、ファミリー感があるというか。アットホームな雰囲気のなかでお仕事させていただけているので、ありがたいです。

川原:『テレビ朝日・六本木ヒルズ 夏祭り SUMMER STATION2024』に出展した『メテオアリーナ』のブースにも、1日店長として来てくれたんですよね。

十束:あれも、たしか2日前くらいに言われたんじゃないかな。「明後日行ける?」みたいな感じで(笑)。ちょうど今はフリーの時期なので、身軽に動けるというベストなタイミングだったんですよね。あとは、アイドル時代からずっとお世話になっていて、みなさんに何か返したいという気持ちがあったので。

川原:十束さんが来た日は、やはりすごい集客でしたね。ちょうど近くでアイドルフェスをやっていたこともあり、アイドル好きな方も訪れてくださいました。

十束:わたしも、すごく楽しかったです。並びながら、『メテオアリーナ』の事前ダウンロードをしてくれる人がたくさんいて、ありがたくて。

マナミ:十束さんの影響力って本当にすごいんですよね。公式アカウントのつぶやきよりも、インプレッションが伸びたりする。十束さんが臨時広報になってくれたおかげで、幅広い方に『メテオアリーナ』の魅力を知ってもらうことができたので、本当に感謝です。

十束:いやいや、こちらこそです。ずっと気になっていたんですけど、マナミさんが『メテオアリーナ』の公式YouTubeチャンネルに載せている動画って、かなりエキセントリックですよね(笑)。

マナミ:エキセントリックすぎて、たまに本気で心配されます(笑)。

十束:『会議中の上司に酒渡してみたw』ドッキリとか、マナミさんが身体を張っていて。

マナミ:『メテオアリーナ』とは、まったく関係ないんですけどね。まだリリースされていないゲームのことを載せても、実際に遊べるわけじゃないから、再生回数が伸びないというのもあって。まずは存在を知ってもらうためにも試行錯誤しています。

十束:ゲームの公式アカウントのなかだと、めずらしいですよね。ゲームの内容とはまったく関係のない動画を載せるというのは。わたしは、初めて出会いました。ちょっと、一緒にやってみたかったかも(笑)。

マナミ:えっ、やります?

十束:もしかして、気を遣ってくれてました?

マナミ:はい。十束さんにはこんな仕事をさせられない……って。

十束:いやいや。やってみたかったですよ!

マナミ:十束さんの前で、水を永遠に落とし続けたらどういう反応をするのかドッキリみたいな案もありました。

十束:夜中に考えた企画みたい!

マナミ:そうそう(笑)。社内からは、「何してんねん!」って言われるやつ。でも、最近はだんだん再生回数が伸びてきて。同じ動画をTikTokにもアップしているんですけど、30万回再生とかいってるんですよ。

十束:すごすぎる! 『メテオアリーナ』のことをもっと知ってもらえるような活動をしたいっていうマナミさんの情熱を感じます。わたしもぜひお手伝いさせていただきたいです。

マナミ:本当に呼びますよ?(笑)

十束:ぜひぜひ、呼んでください!

<『メテオアリーナ』の魅力は、“裏設定”にあり?>

十束:というか、そもそもマナミさんはなぜこのお仕事を始められたんですか?

マナミ:もともと前職では、AIを開発する会社でPRを担当していたんです。

十束:そうだったんですね! でらゲーに入られたきっかけは?

マナミ: PR職での転職を検討していたときに、友人から「新作ゲームアプリ」の広報をやってみないかとお誘いをいただいて。PRの業務のほかに中の人としてYouTubeなどのメディア露出もしてほしいということで、はじめてのことだったのですが、挑戦してみたいなぁと思って。入社してから最初のほうは、ひたすらメテオをプレイしていました。(笑)

十束:わたしからしたらすごく新鮮で。いつも、違う視点から意見をくれるのでありがたいです。

マナミ:臨時広報という肩書きはローンチまでというお約束でしたが、わたし的にはもっとご一緒していきたいです。

十束:ぜひぜひ!

マナミ:『メテオアリーナ』がヒットしたら、オフラインイベントとかもできたらいいですよね。そうなったら、十束さんに司会をしてもらうとか。

十束:夢が膨らみますね! オフラインのイベントはもちろん、オンラインの大会とかもやりたいです! わたしは、ゲームそのものも好きだけど、みんなで集まるイベントも好きなので、そういうのが活発になっていけばいいなぁ。

マナミ:ちなみに、十束さんは『メテオアリーナ』のどんなところに魅力を感じていますか?

十束:ふだん自分がプレイしているのは、どちらかと言うと玄人向きというか。「ゲームが好きな人が好きなやつだよね」という感じのものを好んでやっていたんです。でも、『メテオアリーナ』は、老若男女楽しむことができるので、まわりにも気軽に勧めることができる。「やってみて」って言って、すぐにインストールできちゃうところもいいですよね。あとは、基本的には90秒で1試合なので、90秒あれば白熱したバトルが楽しめるっていうのも魅力だと思います。

マナミ:たしかに。何かの待ち時間とか、ちょっとした隙間時間に楽しむことができる。しかも、その90秒の中でも、いろいろなせめぎ合いが生まれるような設計になっているのがいいですよね。みんなでワイワイ集まって楽しく遊べるというのも推しポイントです。

十束:家でひとりでプレイすることもできるし、みんなで集まって「わたしこっち行くから、あっちよろしく!」みたいな楽しみ方もできる。

マナミ:今のスマホゲームって、重たいものが増えているなかで、あえて逆をいっているのも面白いですよね。見た目はチープというか。「今どき、3Dじゃないのかよ」みたいなことを言われたりもするんですけど(笑)。グラフィックが綺麗なものとかだと、ダウンロードやアップデートに時間がかかったりするじゃないですか。『メテオアリーナ』は、そのあたりをできるだけ削減して分かりやすくしているので。

川原:個人的には、キャラクターの裏設定も好きです。ドロドロって感じで。

マナミ:メインのキャラクターのアルタイルが、浮気男なんですよね(笑)。

川原:キャラクター情報に、「デネブの2人の姉と浮気したため破局」って書いてあって驚きました。デネブがゲームで負けたら、「やっぱり、わたしにはアルタイルが……!」みたいなコメントを出すじゃないですか。

マナミ:各キャラに、そういうのがしっかりあるんですよね。

十束:これから、さらにキャラクターも増えていくんですよね?

マナミ:増えていきます。現時点では30種類なんですけど、まだまだ用意しているので、随時公開していく予定です。

十束:楽しみ! あとは、楽曲もいいですよね。

川原:オープニングに歌詞付きの楽曲が入るって、斬新だなと思いました。

マナミ:ダウンロードする間に聴けるんですけど、すぐに起動しちゃうから、最後まで聴けないという(笑)。

川原:たしかに……!

十束:ヒャダインさんが編曲されているんですもんね。まさに、テレビ朝日の総力が結集した感じ!

マナミ:まだリリースから1日しか経っていないのに(※取材時)、AppStoreで無料ゲームランキング1位になっているんです。公式サイトが重くなるくらいにアクセスが来ているんです。社内では、うれしい悲鳴が上がっています。今プレイしているのは、新作ゲームをウォッチしている人がメインだと思うんですけど、いつかは中高生とかが休み時間に遊んだり、放課後に集まってみんなでプレイしてくれるようになるといいな。末長く愛されるゲームに育っていってほしいです。

十束:うんうん。これから、より盛り上げていきたいですね!

(取材・撮影=中村拓海/構成=菜本かな)