失点数が改善されないマンU photo/Getty Images

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ELリーグフェーズ第2節でポルトと対戦したマンチェスター・ユナイテッド。ラッシュフォード、ホイルンドのゴールで2点リードするものの、その後3失点を許し、逆転を許す。後半ATにマグワイアが劇的同点ゴールを決めて3-3の引き分けに持ち込んだが、改善点を多く残す試合となった。

ユナイテッドOBであるオーウェン・ハーグリーブス氏は試合後、『TNT Sports』にて、ユナイテッドの守備陣を批判した。

同氏は「守備面では、彼らは本当に苦戦しているように見えた。リサンドロ・マルティネスと(マタイス)デ・リフトは、本当に厳しい一日を過ごしたようだ。そこには大きなギャップがある。サムはデ・リフトに絶対的な悪夢を見させた」と、2ゴールを挙げたポルトFWサム・オモロディオンへの対応に追われた2人についてコメント。さらに続けて、「今日は守備に問題があった。安定したセンターバックのコンビを見つけなければならない」とも話している。

サッカー女子元イングランド代表で、解説者のカレン・カーニー氏は同メディアにて「センターバックの2人は文字通り手を握っている。とても近い距離にいる。マルティネスは『デ・リフトの仕事を自分がやっているのか』と考えている。彼らは本当に本当にひどかった」と、CB間の距離や役割分担のあやふやさを狙われたと語った。

データサイト『Opta』によると、エリック・テン・ハーグ監督が就任して以降、ユナイテッドは全大会合わせて24試合で3ゴール以上を許しており、プレミアリーグのクラブでは最多の数字となっているようだ。

昨シーズンはディフェンスラインに怪我人が続出したこともこの数字に影響しているが、デ・リフトやマズラウィなど守備陣の補強を行った今シーズンも公式戦10試合で3回3失点を許しており、合計失点数も「13」と現段階では改善しているとは言えない。

ルーク・ショーやレニー・ヨロなど今も怪我で離脱しているディフェンス陣もいて、新加入選手も多いため、まだ最適解を探していたり、模索中とも言えるが、GKアンドレ・オナナのスーパーセーブに助かっている部分も多く、守備面での改善は急務だ。

昨シーズンも言われていた失点数の多さはディフェンスラインだけの問題ではないが、メンバーも揃ってきた今、テン・ハーグはこの問題を解決できるだろうか。