殺人と覚せい剤取締法違反に問われている須藤早貴被告

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「紀州のドンファン」こと和歌山県田辺市の資産家・野崎幸助氏(享年77)が急性覚せい剤中毒で死亡した事件(2018年5月24日)から6年あまり。殺人と覚せい剤取締法違反に問われている元妻・須藤早貴被告(28)の裁判員裁判が、9月12日に和歌山地裁で始まった。法廷で明かされたのは、早貴被告の並々ならぬ金への執着だった。

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「公判では学生時代の友人たちの供述調書が読み上げられました。早貴被告が野崎氏から月100万円貰っており、友人に『おいしい』『遺産が入るまで海外を飛び回る』といったメッセージを送っていたことが明らかに。そのほか、結婚前に複数の高級デートクラブに登録し、より多くの収入を求めてデリヘルで働き、セクシー動画にも出演した事実を検察が読み上げました」(全国紙の社会部記者)

 法廷で検察が読み上げた調書によれば、早貴被告はデリヘルの接客過程でAV関係者と知り合い、「AVならまとまった収入が得られる」との誘いを受けて、出演を決意。2017年に4本の作品に出演し、計38万6097円を得たという。

 法廷では、早貴被告が出演を決めた理由がお金以外にも一つあったことが明かされた。

「有名な男優に会いたかったから」

 そう友人に説明したという早貴被告。彼女が出演した作品のなかには、業界一の知名度を誇るトップ男優、しみけんとの共演作があった。しみけんが撮影時を振り返る。

「2017年9月に撮った作品ですね。僕らは女優さんが嫌がる行為をしないために、事前に面接シートを見るんですよ。彼女は面接シートで出演動機について『お金』と書いていた。そういう子、多いですからね。

 シートには嫌いな食べ物はニンジンとか、美容師やってたけど手荒れが酷くて辞めたとか、その後はラウンジで働いたとか自筆で書かれてました。経験人数は15人で、そのうち彼氏は一人だ、とも。好きなタイプは筋肉質で、臭い人が嫌いと書かれていましたね」

 約1万人の女優と共演してきたしみけんだが、早貴被告のことはいまでも鮮明に覚えていると話す。

「群を抜いて綺麗なスタイルでした。腰のくびれがすごくて、四つん這いのポーズになった時、腰にかけてのカーブがスキージャンプ台みたいでね。『ここ飛んだらバッケンレコード(最長不倒距離)超えるね!』って話したことを記憶しています。

 事件については特に僕がコメントすることじゃないけど、この業界にいれば、いろんな子に出会うから。逮捕されたことについても、そうですか、としか思わないようにしています」

 早貴被告に対する判決は12月12日に言い渡される予定となっている。

※週刊ポスト2024年10月4日号