3月にライフスタイルブランド「アメリカン・リビエラ・オーチャード」をローンチしたメーガン妃。その商標出願が米国特許商標庁に却下された(『Invictus Games Foundation Instagram「It was wonderful for The Duke and Duchess of Sussex to join us for the Family & Friends party」』より)

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メーガン妃が3月にローンチしたライフスタイルブランド「アメリカン・リビエラ・オーチャード(American Riviera Orchard)」だが、その商標出願が米国特許商標庁によって却下された。「アメリカン・リビエラ」は、メーガン妃が家族と暮らすサンタバーバラの通称だ。そのため、同庁は「企業が地理的記述を商標登録することはできない」として名称の使用を認めなかった。これを受けて、英王室コメンテーターは「絶対的な混乱だ」とメーガン妃のチームに大打撃を与えたことに懸念を示した。

メーガン妃は、3月に新たなライフスタイルブランド「アメリカン・リビエラ・オーチャード(American Riviera Orchard)」のローンチを発表し、ブランドの公式ウェブサイト「americanriviera.com」と公式Instagramも開設した。

公開したブランドのロゴは、ベージュの背景にゴールドのフォントで「American Riviera Orchard」と記され、紋章と夫のヘンリー王子や子供達と暮らしている米サンタバーバラの高級住宅地「Montecito(モンテシート)」の文字を添えたものだった。

さらにInstagramストーリーでは、モンテシートの自宅で撮影したメーガン妃の姿を公開した。

当時、米メディア『Page Six』が入手したブランドの商標出願書類によると、メーガン妃の新ブランドはゼリーやジャム、スプレッドなどの食用スイーツや食器類など幅広い家庭用品を販売する予定だと記載されていた。

4月には、メーガン妃の友人やインフルエンサーを含む50人にブランドの初商品であるイチゴジャムの瓶が贈られた。ジャムの瓶には、ブランドのロゴと「Montecito」の文字が記されていた。

しかし、ウェブサイトが開設されたものの、ブランドの製品は一般には販売されなかった。

すると、英メディア『The Telegraph』は現地時間3日、「アメリカン・リビエラ・オーチャード」の商標出願が米国特許商標庁(USPTO)によって却下されたと報じた。

同庁は、現地時間8月31日付の文書で「申請された商標は主に地理的記述的なものであるため、登録は却下される」と述べたという。

メーガン妃がブランド名に選んだ「アメリカン・リビエラ」は、妃が家族と暮らすサンタバーバラの通称だ。この地域は、なだらかな丘陵地帯と地中海性気候、ワイン用ブドウ畑が有名であることからそのように呼ばれている。

ブランド名には果樹園を意味する「オーチャード」を付加したが、同庁はこのような単語を追加しても、商標出願における地理的な描写が弱まることはないと伝えた。

同庁の文書では、サンタバーバラを拠点とする別の企業が「アメリカン・リビエラ」という言葉を使ってキャンドルを販売しているという証拠を提示しており、却下の理由として次のように説明した。

「同じ地域で事業を営むすべての企業が、商品やサービスの由来を顧客に知らせるべく、地理的名称を自由に使えるようにするためである。」

このほか、創設者のメーガン妃が商標で特定された場所に居住していることを理由に挙げ、「購買者は、商品やサービスが商標で特定された場所に由来すると考える可能性が高い」と消費者を混乱させることに繋がると指摘した。

今回の事態を受け、英王室コメンテーターのリチャード・フィッツウィリアムズ氏は英メディア『GB News』のインタビューに応じ、このようにコメントした。

「サセックス公爵夫妻の管理チームが、誰一人としてこのことを知らなかったのは異常なことです。これは基本的なことですから。」

「この件を調査したり、見つけたりした人は誰もいなかったようです。彼らは今、アメリカン・リビエラ・オーチャードで挫折を経験しています。」

そしてリチャード氏は、メーガン妃の新ブランドの正式なスタート時期について懸念を示した。

「今のところ、かなり延期されるとみられます。名前も変更する必要があるでしょう。これは絶対的な混乱です。」

画像は『Invictus Games Foundation Instagram「It was wonderful for The Duke and Duchess of Sussex to join us for the Family & Friends party」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)