7回、山川を三ゴロに打ち取り雄たけびを上げる佐々木(撮影・開出牧)

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 「ロッテ6−2ソフトバンク」(30日、ZOZOマリンスタジアム)

 時折笑顔を見せながら、順調に腕を振った。ロッテ・佐々木朗希投手が七回を101球で3安打7奪三振無失点。最速161キロをマークする力投を披露した。

 「前回は点を取られて負けてしまったので、その反省を生かしながら、相手の反応を見ながら投げられた」

 変化球をストライクゾーンに決め、着実にアウトを奪った。初回、先頭・牧原大にいきなり160キロを計測。空振り三振に斬り、三者凡退の好スタートを切った。二回にはこの日最速の161キロを計測。援護を受けた直後の三回は、わずか12球で三者凡退に抑えた。

 六回にはフォークを決め球に圧巻の3者連続空振り三振。6−0の七回には2死二、三塁のピンチを背負ったが無失点に抑え、「工夫しながら投げられた」と笑顔でマウンドを降りた。

 お立ち台では「藤原さんに配球を教わったので…」と、野手目線でのアドバイスをもらったことを明かした。「どうしてもピッチャーのタイミングしか分からない。バッターがどう考えてるかは違うので参考になりました」と助言も吸収し、今季7勝目を挙げた。

 ネット裏にはドジャース、カージナルスなどメジャー15球団が視察に訪れていた。その中で首位・ソフトバンクを堂々とねじ伏せ、1日以来約1カ月ぶりの白星。「こうやって良いピッチングができた。それを最後までしたい」。残り24試合。出番で全力を尽くす。