それでも思い切り泣いたおかげか帰国後は彼女のことを引きずることはありませんでした。旅行最終日は二日酔いで頭が痛くて体調は最悪でしたけどね(苦笑)」

 結果的には振られた数時間後には傷心旅行で機上の人となり、いい意味で彼女とのことをリセットできた藤代さん。しかし、未だにモヤモヤしていることもあると明かす。

◆彼が立て替えたホテル代を彼女は払ってくれず……

「ホテル代です。私がとりあえず立て替える形で2人をカードで決済したのですが、代金は貰っていません。1泊1人1万5000円のホテルだったから2泊で3万円。

 せこいと思われるのも嫌なのでこちらから連絡はしませんでした。今となっては確信犯か単に忘れていただけなのか知る術はありませんが、ここはちゃんとしてほしかったですね」

 実際、このケースのように旅行の予約を済ませた状態で破局を迎えることもあるだろう。特に出発日が迫ってくるとキャンセル料は段階的に高くなる。両者合意の上で申し込んだ以上、せめて自分のキャンセル料くらいはきちんと払ってほしいものだ。

<TEXT/トシタカマサ>

―[台無しになった旅行]―

【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。