8月17日に放送された『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)で、明石家さんま室伏広治スポーツ庁長官に苦言を呈した。

 さんまが言及したのは、パリオリンピックのブレイキン女子で金メダルを獲得した、ダンサーネーム「AMI」こと湯浅亜実選手が、室伏長官から“無茶ぶり”を受けたという騒動だ。

「8月11日に閉幕したパリオリンピックの選手団は、帰国後、岸田文雄首相を表敬訪問しましたが、その際に室伏長官が『即興が得意ということで、少し場を和ますというか』と、湯浅選手にダンスを持ちかけました。

 湯浅選手は『スーツじゃ踊れないので、すみません』と丁重に断わったのですが、このことに対して、インターネット上で“ハラスメント”と指摘される事態になっています。

 ただ、現場では室伏長官の発言がそれほど深刻にとらえられていなかったことから、一部では『騒ぎすぎでは?』と疑問の声もあがっています」(スポーツ紙記者)

 番組内で、さんまは「これは失礼すぎる。俺らに『おもしろいこと言ってくださいよ』って言うようなもんやろ」と室伏長官の発言に不快感を示した。

 そして、断わった湯浅選手の心中について「やっぱり、カチンときたのかな? 俺やったら、カチンとくる」と想像したのだった。

 ただ、こうした発言を伝えた、Yahoo!ニュース記事のコメント欄では、さんまへの“ブーメラン批判”が起こる事態になっている。

《さんまも番組で声優が出ると「ちょっとあれやって下さいよ」とか言ってるけどな。まぁ、もちろん台本な場合もあるだろうけど、こういう場合に人にとやかく言える立場ではないと思う》

《メッシに老後どうしはるんですか?って言った過去あるじゃないですか、さんまさん。つい思わず言ったことが失礼だったりしたことあるのにコメントしちゃダメだし、この件はアスリートの方がしっかりと断っているからもういいんじゃないでしょうか》

《さんまさんはメッシに対して、めちゃくちゃ失礼なこと言って、その後画面上で落ち込んでる表情が映し出されてたのはいまだに覚えてる。あの時のことは、誰も触れちゃいけないことなのか、誰もあの話のことを一切いじらないよよね》

 多くの人が言及しているのが、2011年、サッカー・アルゼンチン代表で、世界的スーパースターのリオネル・メッシに対して、さんまがインタビューした際のできごとだった。

「日本テレビ系で『FIFAクラブワールドカップ』決勝を中継した際のことでした。

 メッシが所属する欧州代表のバルセロナが、南米代表のサントスを破り、優勝を決めた後に特設スタジオでインタビューがおこなわれたのですが、さんまさんはメッシに対して『サッカーの質問はみんな聞いてるから。老後はどうしはるんですか?』と尋ねたんです。

 しかし、試合後に番組に出演させられたためか、明らかに不機嫌な様子だったメッシは『引退まで時間があるので、(現役が)終わった後に考えます』とだけ返答して、優勝で歓喜に浸るチームメイトの元に戻ってしまったんです。このことは当時も大炎上していました」(スポーツ紙記者)

 ラジオで、後輩芸人のトラブルや芸人間のいざこざについて、的確な意見を述べてきた、さんまだったが「スポーツ選手へのリスペクト」という点では、人のことを言えなかったようだ。