ここまでルーキー最多の17勝 クイーンS参戦の若手が同期一番乗りの重賞Vで師匠に恩返しだ
ルーキー一番乗りのタイトル獲得なるか。高杉吏麒騎手がクイーンステークス(3歳上・GIII・芝1800m)のモズゴールドバレル(牝5、栗東・藤岡健一厩舎)でJRA重賞初制覇を狙う。
高杉騎手は今年3月デビューの18歳。ここまでJRAで168戦17勝。同期8人の中ではトップの勝ち鞍を挙げている。JRA重賞にも既に3回参戦。金鯱賞のワイドエンペラーが6着、鳴尾記念のカラテが6着、函館2歳Sのヒデノブルースカイが11着と善戦止まりだが、いい経験を詰めていることは間違いない。
クイーンSでは所属する藤岡健一厩舎のモズゴールドバレルと初コンビを組む。オープン昇級後は京都牝馬Sが8着、阪神牝馬Sが7着、米子Sが11着と苦戦続き。ただ、着差は順に0秒4、0秒5、0秒8だから、大きく負けているわけではない。今回は久々の1800mがポイントだが、立ち回り一つで上位進出も可能だろう。
デビューから好調だった高杉騎手だが、先週は悔しい思いをした。16日に盛岡で騎乗予定だったが、新幹線に乗り遅れたために前検量に遅刻。騎手変更となり、岩手競馬から2日間の騎乗停止処分を受けたのだ。今回は汚名返上の絶好の舞台。重賞の鞍上に抜てきしてくれた師匠に、勝利で恩返しを果たしたい。