「NHKは彼を離したくない」…夏帆との交際も順調の『黒猫CHELSEA』渡辺大知の底知れぬ魅力

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NHK大河ドラマ『光る君へ』が好調を維持している。

同ドラマは、歴史的には馴染みの薄い平安時代中期が舞台で、吉高由里子演じる『源氏物語』の作者・紫式部(まひろ)が主人公。大河ドラマが好んで描く戦国時代や幕末のような戦闘シーンもなく、放送前はそれほど期待値が高かったわけではなかった。

「柄本佑演じる藤原道長を中心とした権謀術数うず巻くドロドロとした権力争いと、道長、まひろを中心としたメロドラマ風の2つの展開が、必ず放送時間45分間の中で描かれます。役者の動きは少ないですが、ストーリーにスピード感があって視聴者を飽きさせない。それに、GL(ガールズラブ)やBL(ボーイズラブ)を思わせる今風の演出もあり、広い層に支持されています」(テレビ誌ライター)

そのBL的な役柄を担っているのが、藤原行成を演じている渡辺大知(33)だ。行成は道長の長期政権を支えていく右腕的存在だが、大河では、行成が道長に恋心を抱く様子が描かれている。史実では、そのような関係にあったという記録はないが、2人は同日に亡くなっている。渡辺はインタビューで、

《まだクランクインする前だったのですが、行成も自分の意図してないようなところでこの人を知りたいとか、支えたいとか、そういう思いが、勝手に自分の生きる糧になっていたのかなって妄想したりもしました》(『MANTANWEB』 6月30日配信)

と話し、役作りの参考にしたと語っている。行成の道長に対する思いについては、「憧れに近い恋心」と表現し、

《道長に対して『この人を知りたい』というのが行成の生きる上でのモチベーションにもなっている状態が、ある種“恋心”にも似たというか。憧れを超えたっていうのは、そういう意味合い》(同上)

だと説明している。

渡辺といえば、圧倒的なライブパフォーマンスで注目を浴び、サブカルチャー界隈で人気を博したバンド『黒猫チェルシー』(5月より『黒猫CHELSEA』として再始動)のボーカルとして知られているが、今や、最も注目すべき若手俳優の一人としてより多くの人に認知されるようになった。

「’10年に映画『色即ぜねれいしょん』での演技が評価され、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました。翌年のNHK連続テレビ小説『カーネーション』で連続ドラマに初出演し、以来、数々の映画、ドラマで存在感のあるバイプレーヤーとして活躍しています。

’23年8月よりDesney+で配信され、今年の4月期に放送された『季節のない街』(テレビ東京系)では、仲野大賀や池松壮亮と並ぶ主役級の配役で、さらに注目を集めました」(スポーツ紙記者)

特にNHKでは、これまで朝ドラ3作品、大河3作品に出演。NHK関係者は、

「今まで朴訥とした青年や、飄々とした優しい人柄を演じることが多かったですが、役作りがとても入念で、一つとして似通ったキャラになっていません。表情の裏側に狂気を秘めた奥深さもあり、まだ底が知れない。

松坂桃李や永山瑛太のような幅広い役を任せられる役者になっていくでしょう。今後、NHKの連続ドラマで主役級の役柄を任せる可能性も十分にあります。今、最も囲い込みたい役者の一人ですから」

と、期待を口にする。

プライベートでは、『FRIDAY』は’22年2月に夏帆との「通い愛」を撮っている。2人は’19年公開の映画『ブルーアワーにぶっ飛ばす』で夫婦役として共演したのがきっかけで知り合い、その後、交際関係に発展。近しい関係者によると、現在も交際は続いており、結婚間近ともいわれている。公私共に絶好調な渡辺から目が離せないーー。