「笑いだからOK」「ただの暴力…」陣内智則“永野マジギレ事件”で気になる「視聴者との“温度差”」
“昔の血”が騒いだのか――。
もっか、お笑い界で大きな話題となっているのが、陣内智則の“マジギレ事件”だ。
6月22日放送の『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)で、ピン芸人の永野が陣内に
「やってることはお利口な猿みたいなもの」
「微炭酸」
などと暴言を連発。しつこいイジリに陣内が
「おまえ、シバいたろか!」
と席を立ち、永野を追い掛け回した挙句、床に押し倒し、マウントポジションの状態で永野のロン毛を押さえつけた。
これにMCの明石家さんま以下、ひな壇芸人は大爆笑。ネット上では陣内のあまりの剣幕に「マジギレ」「放送事故」といった声が飛び交った。
当の陣内は6月29日放送の同番組で
「あれは全然キレてないです」
と否定。続けて
「何か起こるかなと思ったらただイラッとしただけだった」
と笑いに変え、火消しに奔走したが……。
やられた永野は同25日放送の『パンサー向井の#ふらっと』(TBSラジオ)で、収録当時を振り返り
「なんか盛り上がりを求めちゃって……。アドレナリンも出ているんですけど、暗い気持ちにしかならなくて、あの後」
と神妙に語った。
永野と交流がある『にゃんこスター』スーパー3助も先月27日に配信されたネットラジオ番組で、永野が
「芸能界、もうやばいです。もうダメです」
と落ち込んでいたと証言。『鬼越トマホーク』は自身のYouTubeで番組スタッフから聞いた話として
「陣内さんの目がイッちゃってて、ヤバイどうしようってなって……。長尺だったんですけど、全部つなぎ合わせて、なんとか放送できるヤツにした」
と暴露した。
現場を目撃した芸能プロ関係者は
「放送でマウントポジションの陣内さんの顔が抜かれていなかったのはヤバかったから。下からその顔を見た永野さんは戦意喪失で、バトル後は“心ここにあらず”の状態だった。さんまさんが必死にフォローしていたが、本人から『もうムリです……』と泣きが入っていた」
と証言する。
今でこそ落ち着いた陣内だが、若手時代は“尖っていた”ことで知られる。不遜な態度から大物芸能人を怒らせたこともある。
同期芸人のケンドーコバヤシはかつて
「めっちゃ怖かった。ヤンキーが残ってた。目つきがすごかった」
と告白。陣内とは心斎橋筋2丁目劇場のオーディションを受ける際に一緒になり
「オマエか、コバヤシってのは。お手前見せてもらおうか」
と言われ、地面にツバを吐かれたという。
台本にないハプニングは時として大きな笑いをもたらたす。今回もお笑い界では
「めちゃくちゃ面白かった」
「痺れた」
「こういうのが見たかった」
と称賛の声が相次いでいる一方で、ネット上などでは
《あれの何が面白いの?》
《ただの暴力行為じゃん》
《永野がいたたまれなくなった》
という声が一般視聴者からは予想以上に多く、“温度差”が生まれている。
吉本側の関係者は「完全にエンタメ」と話しており、陣内の豹変も
「一瞬、昔に戻っただけ。すぐ笑顔になったし、笑いに変えた」
と全く問題にしていない。
一方で元松竹芸能のみなみかわは前出の鬼越のYouTubeで
「あれを吉本の人は『お笑いです』って言うから、とんでもない事務所やな」
と驚いた様子で語った。
“オモロければ結果オーライ”というノリが今も続いているお笑い界。だが、コンプライアンスが厳しくなる中、“暴力ネタ”が視聴者に受け入れられにくくなっているのは、間違いなさそうだ――。