Photo: 三浦一紀

小さいけど元気。

2024年6月20日発売のBeatsのワイヤレスイヤホン「Beats Solo Buds」。こちらの記事でご紹介している通り、Beatsが社運をかけて(?)コンパクトさに全振りした製品となっております。

なんせ、ケースにバッテリー積んでないんですから! そんなワイヤレスイヤホン、見たことありません。

実際どんな使い心地なのか、簡単なレビューをお届けします。

やっぱり小さい

Beats Solo Budsは、コンパクトさを追求するためにゼロから設計された、まったくの新しいラインアップ。同社のワイヤレスイヤホン「Beats Studio Buds +」に比べ、約40%のコンパクトさを実現しています。

左がBeats Solo Buds、右は編集部にあったBeats Studio Buds。大きさは半分以下

確かに小さいんですよ。その上、ケースを持った感じがすべすべで気持ちいい。なんかポケットに入れてずっと触っていたい感じがします。

そして軽い。ケースからバッテリーを省略したことで、ケース込みの重量は約32g(実測値)。あまりにも軽いので、ポケットに入れていても「あれ? 入ってる?」って思います。

ワイヤレスイヤホンは毎日持ち歩くものなので、コンパクトっていうだけでちょっとテンション上がりますね。

気になる音質は元気いっぱい

Beats Solo Budsは、独自設計の2層構造のドライバーを搭載し、音の歪みを低減し、原音に忠実なサウンドを再現するとされています。

まあ、技術的なことはよくわからなくても、聞いてみればどんな音なのかは一目瞭然。

で、その音なんですが、非常に元気! 低音が強めで、特にバンドサウンドのベースの音がかなり前に来ています。ベースライン聞き取りやすいですよ。

バランス的には中低音がふくよかで、高音域はおとなしめという感じ。ドンシャリな感じではありませんので、長時間聞いても聞き疲れはしません。

ノイキャンは搭載されていないんですが、結構遮音性が高く、電車の中や街中で使っていても、あまり周囲の音が気になりませんでした。

このコンパクトさでこの音なら、何の不満もありません。

充電関係はどうなの?

ケースにバッテリーがない、前代未聞のワイヤレスイヤホンということで、バッテリー関連はちょっと不安がありますよね。

一応、イヤホン本体だけで18時間の連続再生が可能となっているので、1日使うくらいならあまり気になりません。

逆に、連続再生が4時間とか5時間のイヤホンだと、長時間移動時などは途中で充電し直す必要があったりするので、一発で18時間というのはいいかも。

iPad miniと接続して充電できることを確認した。Beats Solo Budsは充電状態を確認できるLEDインジケーターがない。充電が始まったときに数秒サウンドが流れる(音量は小さめ)ので、それで「ああ充電できてるな」と認識できる

充電し忘れで出先でバッテリー切れをした場合でもご安心を。スマートフォンやタブレットから、USB-Cケーブルで充電することができます。

また、Fast Fuel機能により5分の充電で1時間再生が可能。このふたつの機能があることで、ケースからバッテリーを省略できたんですね。

こういう思想、好き。

全体的にコスパがいいイヤホン

マイク性能も申し分なく、オンライン会議などでも使えるレベル。

思い切ったコンセプトなので、実際使ってみるまでは「大丈夫かな?」と思いましたが、いざ使ってみたら特に不満点は見当たらない、優等生なイヤホンでした。

そして、お値段が1万2800円というのもすごい。正直、お安いと思うんですよ。円安じゃなければ、おそらく1万円切っていたと思います。こんなご時世でもこのお値段を実現してくれたんですから、Beatsさんすごい。

Image: Beats
左からトランスペアレントレッド、ストームグレイ、マットブラック、アークティックパープルの4色展開

カラーは4色。メインのワイヤレスイヤホンとしてもオススメできますし、2台目として常に持ち歩くサブイヤホンとしてもいいんじゃないかと思いますよ。

Source: Beats

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