なら国際映画祭トークショーに登場した松井遥南(撮影・足立雅史)

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プロ野球・西武の前監督の松井稼頭央氏(48)とタレントの松井美緒(50)の長女で、モデルの松井遥南(23)の初出演&主演映画が「Muffins'Law(マーフィーズ・ロー)」(ミラー怜監督)が17日、都内で行われた、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)」アワードセレモニーで初解禁された。

「Muffins'Law」は、河瀬直美監督(55)がエグゼクティブディレクターを務める、なら国際映画祭(奈良市内で9月20日開幕)のユース部門から生まれた作品で、同映画祭でワールドプレミア上映される。

松井は「本日は、このような場所に出席でき、うれしく感謝しています。初めての作品で、とても緊張しましたし至らないところもありましたが、監督や河瀬さんに支えられ、無事にこの日を迎えられた」と感謝した。

松井は、河瀬氏から「遥南も日本語を覚えてきて、すごい緊張している」と声をかけられると「幼少期から米国で育ってきて、英語の方が得意なので、頭の中で、ちゃんとした日本語を覚えてきました」と照れ笑いを浮かべた。この日が21歳の誕生日のミラー怜監督はオランダ在住で、遠隔での映画製作となったが、松井は「出演して、本当に毎日が刺激的で、学ぶところがたくさんあった。とてもハートウォーミングな作品。主人公が、もがきながら、周りに支えられるストーリー。その時の私と重なるところが、たくさんあったし、楽しかったし学びも多かった」と撮影を振り返った。

河瀬氏は「現場でボロボロ泣くほど必死。向き合うと、どうしてもできないことがあり泣き出すけど、我々はどうしようもない。皆で考えようという現場なので」と撮影現場の裏側を明かした。その上で「英語もできて演技もできる世代が出ている、日本映画の新しい扉を開く可能性があるなと思いました」と、松井とミラー怜監督に期待を寄せた。