リクルートマネジメントソリューションズは5月28日、「会社や上司からの管理に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は、2024年2月29日〜3月4日、20代後半〜50代前半までの会社勤務正社員(経営者・役員を除く)930人を対象にインターネットで実施したもの。

会社から/上司からの管理過剰感

はじめに、現在勤めている会社からの管理過剰感について聞いたところ、「会社は従業員のことを管理しすぎである」「会社からの管理に息苦しさを覚える」「会社からの管理がわずらわしい」の3つの項目で、管理過剰感があるという回答は、それぞれ5割弱という結果に。また、「会社には、これがなければ、もっと高い成果が出せるのにと思うルールや手続きがある」は60.0%とやや選択率が高かった。

また、上司において管理過剰感があるという回答は、前述の4つの項目でそれぞれ3割〜4割であった。

会社から/上司からの管理過剰感に関するエピソード

会社からの管理過剰感に関する具体的なエピソードとして、「ノルマ・行動管理」「監視」「規則・手続きが多い」などの回答を得た。

上司からの管理過剰感に関するエピソードは、「細かな指示や口出し」「報連相」「終業後や休日の連絡」などの回答が集まったという。

会社管理過剰感(会社の特徴別)

次に、勤めている会社について、グラフ内に記載されている11項目の特徴がどれくらい当てはまるかを聞いた。ルールに関しては、「2. 一度作ったルールや制度は、なかなか撤廃・改善されない」というように形骸化していると会社管理過剰感は高く、そうでなければ低い。

一方、「5. 社内のルールや制度について、従業員が意見を言える」「9. 新しくルールや制度ができたときには、背景や意図について説明がある」といった決まりだから従うようにということでないコミュニケーションがあると、会社管理過剰感は低いことがわかった。

同社によると「同じようなルールや制度であったとしても、従業員側が自分たちの健康や安全、成長を考慮した管理だと受け止めていると、管理過剰感は生じにくいのかもしれない。そのことからも、ルールや制度の意図を伝えることの重要性がうかがえる」としている。

上司管理過剰感(上司の特徴別)

前問と同様に、上司について9項目の特徴がどれくらい当てはまるかを尋ねたところ、「1. なぜこんな指摘や指導をするのかと思うことがある」という懐疑心や「2. あなたに細かく報告・連絡・相談を求める」というマイクロマネジメントの要素があると上司管理過剰感は高い結果となった。

逆に、「4.あなたが自律的に働けるよう任せてくれる」「5.あなたの考えや意見を尊重してくれる」という自律・尊重の態度があると認識していると、上司管理過剰感は低くなるという。