主語は「わたしたち」の『夫婦会議®』で、2人の未来を描く対話を。
「夫婦は世帯の共同経営者」という考え方で話し合う、『夫婦会議®』という対話メソッドを知っていますか?
『夫婦会議®』とは、人生を共に創ると決めたパートナーと、より良い未来に向けて対話を重ね、行動を決める場のこと。自分ひとりの意見を通すため、相手を変えるために行うものではなく、「わたしたち」で答えをつくることを目的としています。
縁あって結ばれた夫婦も、もとはといえば環境や価値観の違う家庭で育った二人。何も言わずともわかり合えるほうが少なく、日々お互いが心地よく暮らし、支え合うには「対話」が必要です。家庭という組織を支える“共同経営者”として、対等な2人が話し合いながら「わたしたちの答え」を導き出す過程でより良い未来を築いていく。そんなパートナーシップを実現するために考案された「夫婦の対話メソッド」です。
例えば、結婚や子育てをきっかけにこんな悩みを抱える人は、多いのではないでしょうか。
「もうすぐ子どもが生まれるけど、仕事も頑張りたい。家事や育児はどうしよう」
「将来のためにも、お金や住まいの話をしたいのに、後回しにされる」
「料理も掃除も、家事をするのは私ばかり。もっと協力し合えたら……」
「相談しようとしても、すぐに言い合いのようになってしまうのをやめたい」
忙しなくすぎる毎日のなかで、こうした悩みを曖昧にして過ごしてしまったために、喧嘩になったり、すれ違ったりしている夫婦も少なくないでしょう。よく話し合うこともしないまま、「母親は育児・家事、父親は仕事」など、勝手に性別で役割を固定してしまっている場合は、それも原因の一つかもしれません。
「当たり前」だと思い込んだり、相手の考えを決めつけてしまったりすることは、行動や認識のずれを生み、いずれ離婚という危機を招きかねません。いつか子どもが巣立ちまた二人になった時、あるいは歳を重ねて人生を振り返ったときに、夫婦がよい関係性でいることが「幸せな未来」ではないでしょうか。そのために定期的に行うのが、『夫婦会議®』なのです。
『夫婦会議®』のやり方
まとまった時間をつくる30分〜1時間など、ある程度まとまった時間をつくりましょう。
テーマ・議題を決める夫婦それぞれに、悩みや問題意識、相談したいことなどを持ち寄り、話し合う「目的・理由」を共有するなかでテーマ・議題を決めましょう。
“愛す”ブレイクで環境を整えて、本題に入るリラックスして前向きに『夫婦会議®』に取り組めるように、本題に入る前に“愛す”ブレイクを行います。愛を深めるために夫婦間の緊張を壊すための時間で、音楽・照明・香り・デザート・飲み物などを用意したり、「今のコンディション」や、伝えそびれていた「ありがとう/ごめんね」の気持ちを言葉にしあったりするのも効果的です。
書いて・話して・キモチを見える化する「わたしたちの答え」を導きだすために、まずは「わたし」の意見(感情や考え)を出し合いましょう。意見を出すときには、「話す」だけでなく「書く」ことも積極的に取り入れてみてください。「書く」ことで気持ちが整理され、思考がクリアになります。
議事録を残す話し合いの最中に「書く」ことを上手く取り入れられなかったとしても、最後は必ず『夫婦会議®︎』の議事録を残しましょう。記録することで見返しやすくなり、習慣化にも繋がります。
引用:https://www.logista.jp/
『夫婦会議®︎』の進め方
『夫婦会議®︎』では、「会話」→「議論」→「対話」の3ステップで、「わたしたちの答え」を導き出します。
「対話」とは、価値観の違いを尊重し、互いに納得のいく結論を導き出すコミュニケーションのこと。「対話」は近しい関係ほど難しいものです。本音を話すことを恐れて「会話」止まりになったり、「議論」から夫婦喧嘩に突入したりすることもあるでしょう。普段の夫婦関係や、扱うテーマ・議題次第で、「対話」までの道のりが険しく感じられることもあるかもしれません。ですが基本的には、「世帯経営®︎」という考え方と「対話」までの3つのステップを意識して『夫婦会議®︎』を進めることで、「わたしたちの答え」を見出すことができるようになっています。
引用:https://www.logista.jp/
「世帯経営ノート」「夫婦会議ノート」活用のススメ
「世帯経営ノート」や「夫婦会議ノート」には『夫婦会議®』を行う上で役立つヒントや、ワークのページが満載。特に妊娠・産後・育児期の夫婦には家事・子育て・仕事など10のテーマに的を絞って質問や例題を設定した「世帯経営ノート」がおすすめです。自然と「対話」の段階に行き、最終的に「わたしたちの答え」を見出す助けになりますよ。
世帯経営ノート ¥2,200、夫婦会議ノート¥1,100
『夫婦会議®』HP https://www.logista.jp/
文=リンネル編集部