【ソフトバンク】あまりに強すぎる打線で首位独走も V奪回へ唯一の「懸念点」は
福岡ソフトバンクホークスが強い。2024年4月30日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦(ペイペイドーム)に8−0で圧勝し、2年ぶりの7連勝を飾った。
2回に山川穂高がリーグ単独トップに立つ先制の6号中越えソロを放つなど3点を先制して試合の主導権を握る。すると5回には、柳田悠岐の3号右越えソロなど5本の集中打で5点を追加。
投げては先発の有原航平が8回無失点の好投で今シーズン3勝目。攻守に楽天を圧倒した。
機動力と破壊力を兼ね備えた打線、安定した投手陣
リードオフマンの周東佑京が塁に出て、中軸の柳田、山川、近藤健介が返す。牧原大成が右内腹斜筋損傷で戦線離脱し、ウォーカーが打撃不振でファーム降格したが、攻撃力は落ちない。
114得点はリーグ断トツトップ。機動力と破壊力を兼ね備えた打線は相手バッテリーにとって厄介だろう。
投手陣も奮闘している。
チーム防御率2.13はリーグトップ。先発陣の有原、モイネロ、スチュワート、東浜巨、大関友久、大津亮介はいずれも防御率2点台以下と安定している。
開幕当初は守護神・オスナが痛打を浴びるケースが見られたが、最近は4試合連続無失点と本来の状態とまではいかないが持ち直している。
苦しい状況の時は必ず来るので...
オリックスのリーグ4連覇にストップをかけ、このまま突っ走るか。スポーツ紙デスクは「間違いなく強いです」としながらも、懸念点を口にする。
「ソフトバンクは絶対的エースがいない。モイネロ、大津も救援から先発に転向1年目なので未知数な部分がある。苦しい状況の時は必ず来るので、大型連敗せずに持ち応えられるか。オリックスは勝ち方を知っているチームだし、今年は日本ハムも強い。戦いはこれからですね」
小久保裕紀監督が就任し、最高のスタートダッシュを切ったが、シーズンは長い。地に足をつけてコツコツと白星を積み重ねられるか。(中町顕吾)