防衛省が一括購入を視野に複合防衛拠点の整備を検討している日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区の跡地について、21日、整備に反対する市民が集まり抗議集会が行われました。

「軍備反対!」

呉中央公園で開かれた『日鉄呉跡地問題を考える市民県民集会』には防衛省の整備方針に反対する市民など約400人が集まりました。

日鉄呉跡地を巡っては防衛省が一括購入して複合防衛拠点を整備する方針を示していて、先月から県、呉市、日鉄、防衛省での4者協議が始まっています。

集会では呉空襲を体験した人の話や、終戦後、呉市を平和産業港湾都市にするように定めた『軍転法』の説明が行われ、参加者たちは熱心に聞き入りました。

日鉄呉跡地問題を考える会 森芳郎共同代表「軍都に戻してはならない、再びしてはならないというようなことを強く感じたので行動を起こす必要がある。多くの市民がそういった方向に向いてくれるように頑張りたいと思っている」

その後、集会参加者は呉市役所から呉駅にかけてデモ行進を行い、市民に整備への反対を呼びかけました。