とちぎテレビ

16日の朝、那須町の河川敷で焼けて損傷した2人の遺体が見つかった事件で、身元の分かっていない女性は、死亡した宝島龍太郎さんの妻である可能性が高いことが捜査関係者への取材で分かりました。

この事件は16日の朝、通報で駆け付けた警察官が手足を縛られて顔を袋と粘着テープで覆われた2人の焼けた遺体を発見したものです。

警察によりますと、死亡した1人は本籍が東京都台東区で住所、職業いずれも不詳の宝島龍太郎さん(55)であることがわかっています。

また身元の分かっていない身長162センチの40歳から60歳の女性は、宝島さんの妻である可能性が高いということが、捜査関係者への取材で分かりました。

17日に行われた司法解剖の結果、2人の死因は首を圧迫されたことによる窒息死で、女性の頭部には複数の骨折があったということです。いずれも数日以内に亡くなったとされています。

警察は、東京都内の警察署に出頭した何らかの事情を知っているとみられる20代の男性のほか、複数の関係者に任意で聴取しています。

事件から2日、実際に遺体を見たという地元の森林組合の組合長は18日、改めて現場を訪れました。

さらに、この組合長とともに遺体を見て警察に通報したという人は、現場の異様な状況を振り返りました。

また、現場付近の防犯カメラの映像を見た人によりますと、遺体が発見されるおよそ3時間前の午前4時10分ごろ、現場の方向に向かう黒っぽい乗用車が映っていたということです。

その30分後には同じものとみられる車が、猛スピードで現場から離れる様子も確認されていて、この30分ほどの間に犯行に及んだ可能性があるとみられます。

警察は死亡した女性の身元の確認を進めるほか、遺体で見つかった2人にトラブルがあったかどうかなど慎重に捜査しています。