「深刻な危機に直面すると、主体的に考える力のない国の『フェイクな近代性』が露呈してしまう。政府のコロナ対応を『先進国とはいえないレベル』だと感じてしまうのも、そのためです」と語る白井聡氏戦後の日本が経験した最大の厄災ともいえる、東日本大震災と福島第一原発事故から10年が過ぎた。しかし、3・11を契機に大きく変わるかと思われた日本社会は、その後、ズルズルと後退を続けながら分断を深め、今また新型コロナ