ストックできて凍ったまま調理できる「下味冷凍」レシピをご紹介。料理家の新谷友里江さんに、鶏胸肉を使ったレシピを教えてもらいました。冷凍するとパサつきがちな鶏胸肉も下味冷凍ならしっとり!

鶏胸肉の下味冷凍のつくり方と活用レシピ2品

下味に砂糖を加えることで保水性がアップし、胸肉もやわらかに。シンプルな味だから和洋中どんな料理にも万能に使えます。

●塩鶏

【材料(つくりやすい分量・1袋分)】

鶏胸肉 2枚(400g)
A[酒大さじ1 砂糖、塩各小さじ1]

【つくり方】

(1) 鶏肉は1cm厚さのそぎ切りにし、大きければひと口大に切る。

(2) 冷凍用保存袋にAを入れて混ぜ合わせ、(1)を加えてよくもむ。平らにして空気を抜き、袋の口を閉じて冷凍する。

●鶏肉とナスのトマト煮

パンにもよく合う、ヘルシーな洋風煮物!

【材料(4人分)】

塩鶏 1袋
ナス 6個(420g)
トマト 2個
オリーブオイル 大さじ1
ニンニク 1かけ
塩、コショウ 各少し
パセリ(みじん切り) 適量

【つくり方】

(1) 「塩鶏」は電子レンジ(600W)で1分ほど加熱し、表面を解かす。ナスは大きめの乱切りにし、水にさらす。水気をきって耐熱皿に入れ、オリーブオイルをからめ、ふんわりとラップをして電子レンジで5〜6分加熱する。トマトはヘタを除いてざく切り、ニンニクは薄切りにする。

(2) フライパンに(1)の鶏肉、トマト、ニンニクを入れ、フタをして中火にかける。温まったら弱火にし、ときどき混ぜながら7〜8分蒸し煮にする。

(3) フタを取って(1)のナスを加え、とろっとするまでさらに中火で4〜5分煮つめ、塩、コショウで味をととのえる。器に盛り、パセリをふる。

[1人分219kcal]

●ちょいたしで味変!鶏肉とズッキーニのキムチ炒め

あっさり塩鶏がご飯がすすむスタミナおかずに。

【材料(4人分)】

塩鶏 1袋
ズッキーニ 2本
白菜キムチ 150g
水 大さじ1

【つくり方】

(1) 「塩鶏」は電子レンジ(600W)で1分ほど加熱し、表面を解かす。ズッキーニは1cm厚さの輪切りにする。

(2) フライパンに(1)の鶏肉、分量の水を入れ、フタをして中火にかける。温まったら弱火にし、ときどき混ぜながら4〜5分蒸し焼きにする。

(3) 肉がほぐれてきたらフタを取り、(1)のズッキーニを加え、水分を飛ばしながら中火で4〜5分炒める。キムチを加えてさっと炒める。

[1人分182kcal]

保存期間は冷凍室で約1か月(魚介は2週間)が目安です。保存袋は縦18×横20cmより大きいサイズの冷凍用を使ってください。このレシピを冷凍せずにつくりたい場合は20分以上漬け込んでください

電子レンジの加熱時間は600Wを基準にしています。500Wの場合は1.2倍、700Wの場合は0.8倍を目安に加減してください。機種によって多少差があります

電子レンジやオーブントースターで加熱する際は、付属の説明書に従って、高温に耐えられる耐熱ガラスの皿やボウルなどを使用してください

液体を電子レンジで加熱した場合、取り出して混ぜるときに、場合によって突然沸騰する可能性があります(突沸現象)。できるだけ口の広い容器に入れ、粗熱をとってから取り出すなどご注意ください

発売中の『おいしく食べきり下味冷凍』(扶桑社刊)では、ほかにも下味冷凍レシピや冷凍ミールキット献立、まるごと野菜冷凍などお役立ちワザが満載。