「一言でいうと“ろくでもない”政党」日本維新の会を厳しく批判する作家・適菜収に万博の行方を聞く
『維新観察記 - 彼らは第三の選択肢なのか』が発売中の適菜収さんが3月18日の『大竹まことゴールデンラジオ』に登場。日本維新の会と2025年大阪・関西万博について伺った。
大竹「適菜さんは本の中でさまざまな事実を示しながら、『日本維新の会』を厳しく批判なさっています。維新の会は簡単に言うと、どんな政党だと思ったらいいんですか?」
適菜「ひと言で言うと、ろくでもない政党で」
大竹(笑)
適菜「…あると思うんですが、維新に関しては今一番危ない時期だと思っていますね」
大竹「どういうことですか?」
適菜「今回、自民党の問題が本当に色々出てきましたよね。裏金問題、キックバックの問題であったり、あとは統一教会問題。もう自民党に愛想を尽かしたという人が結構多いと思うんですけど、でも自民党には投票しないけど、立憲や共産党に投票するのはどうかな?って、嫌だっていう人もいると思うんですね。そういう人が間違って維新に飛びついてしまうんじゃないかと」
大竹「間違って!」
適菜「(笑) それがちょっと危ないなとは思っております」
大竹「自民党に代わる勢力ではないとお考えになっているということですね」
適菜「そうですね、野党ではないですね、少なくとも」
大竹「万博があります。維新の会はこの万博を推進して、あとにIRになっていくと。たくさんお金を使っています。国からもお金が出てます。能登半島地震が起こっても、これを継続していこうというふうに今言われてますね」
適菜「最終的な目的はカジノですね。カジノの建設だと思うんですけど、そこにどうやって国のお金をつぎ込むか。税金をつぎ込んでいくかっていうのが大事なところなんで、だから万博は、もう建設の工事費も倍増してますし、色々無駄なお金がかかってますけど、維新にとってはあまりそういうことは重要じゃないんですね」
大竹「そうなんですか」
適菜「最終的にカジノができればそれでいいっていう人たちですから、むしろカジノを建設したい人たちに怒られるとか、叱られるのが嫌だっていうところで動いてるんだと思います」
大竹「それは大阪自体を盛り上げるのにはカジノが必要なんじゃないかと思っている人たち?」
適菜「そうですね。元々、カジノを日本で実現させたい人たちっているわけですよね。例えば菅義偉であったり、竹中平蔵みたいな人たちがいるんですけど、そういう人たちがバックにいるので、全体としての流れとしては、1つのトピックとして万博を利用しているんだと思います」
大竹「でも、「もう万博は…」という声のほうがちょっと多くなっているんじゃないですか?」
適菜「まあそうなんですね。ここまで来たんだからとか、最後までやるんだとか、そもそも普通の論理的な会話ができない人たちではあると思いますね」
大竹「トイレ1個2億円ですけど。高いトイレですが、これ維新がやろうやろうって言ってるんですよね」
適菜「そのトイレも下水道の管理ができるかどうかというのはまだあやふやですし。できるとは言ってますけど、極めていかがわしい説明でしたね。本当にバキュームカーとかでトイレをくみ取るっていう話も出てきたぐらいで。だから空飛ぶ自動車じゃなくて、空飛ぶバキュームカーでいいんじゃないかみたいな(笑) 半分与太ですけど、そうなりかねないですよね」
大竹「日本の目玉は空飛ぶバキュームカー?」