長時間の撮影が困難といわれる米倉涼子

 俳優・米倉涼子の体調不良により、制作が決定した人気ドラマの続編は、連ドラ方式から単発になるかもしれない――。この件を報じた3月16日配信の「東京スポーツ」によると、Amazonプライム・ビデオのドラマ『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』のシーズン2は、当初連ドラの予定だったが、米倉が長時間の撮影に耐えられないため、2時間ものになる可能性が高いという。

 米倉は、2022年に急性腰痛症および仙腸関節障害による運動機能障害のため、ブロードウェイミュージカル「シカゴ」を降板。2023年秋におこなわれた劇場版『ドクターX〜外科医・大門未知子』の撮影も短時間となったという。

 先立つ同年春の本誌のインタビューで、米倉は病状を赤裸々に語っている。

「ベッドから降りるのに1時間かかるほどの痛みがありました。車椅子や杖が必要な生活でした。呼吸することでさえ痛みをともなっていたので、もう消えたいって思ったほどでした」

 また、2022年12月のドラマ『ドクターX』(テレビ朝日系)のロケ現場では、体調管理のため休憩中にアキレス腱ストレッチにいそしむ米倉の姿をキャッチした。これについて、日本唯一の「足」の総合病院・下北沢病院理事長である久道勝也氏は、当時、本誌の取材に「米倉さんは健康と美脚を維持するために理にかなった努力をしている」と指摘している。

「アキレス腱が硬いと、歩くときにすねが前に倒れなくなります。すねが前に倒れないと、足に大きな負荷がかかり、骨の変形にもつながるのです。また、かかとの着地からつま先で蹴り出す動きがスムーズにできず、その状態で1万歩を歩いたり、ランニングをしても足に負荷がかかるだけ。扁平足や外反母趾の原因になります。

 そして、アキレス腱につながるふくらはぎは『第2の心臓』と呼ばれ、伸縮する動きがポンプ作用となり血流を押し上げます。

 アキレス腱が硬いと、ポンプが中途半端にしか伸びず、血流が悪くなる。その結果、静脈瘤ができて足がボコボコになったり、皮膚がガサガサになって湿疹ができたりします。また、こむら返りを起こしたり、足の疲れを引き起こしたりします。

 長年の診察と最近の研究結果から、『足の健康寿命50年』と私は考えています。“アラフィフ” は足のターニングポイントです」

 米倉の体調が回復し、シーズン2が無事にクランクアップを迎えることを祈りたい。