シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Nさん(京都府・30代女性)

10年ほど前、Nさんは2人の子供たちと東京に来ていた。

その帰り、新幹線の自由席で自宅に帰ろうと、ホームの列に並んでいたら......。

<Nさんの体験談>

10年近く前、夫が仕事で海外に行くのを見送るため、3歳の娘と4歳の息子を連れて東京に行きました。

帰りの新幹線は自由席。列に並んでいると電車が来ましたが、一本後に乗ろうと後の人に譲りました。サラリーマンらしき男性でした。

見知らぬ親子のために、わざわざ...

「次の電車に乗るよ」と待機列の先頭で子供に言い聞かせていると、先程譲った男性が乗り口に戻ってきました。そして、言いました。

「席取れましたよ!!」

その人は、見知らぬ親子のためにわざわざ席を確保してくれたのです。とても驚きました。

何度もお礼を言って座らせて貰いましたが、途中振り返るともう下車されていました。

その後、京都駅で降りる際、ぐっすり眠ってしまった娘をだっこ、息子をおんぶして荷物を持って通路に立っていたら、後ろの女性に声をかけられました。

「大丈夫?荷物持とうか?」

申し訳なくて断ったのですが、「すごく大変そうよ?改札まででいいから」と言ってもらい、結果、改札出たところまで荷物を運んでもらいました。

お二人のことを、今でも折に触れて思い出します。

おかげさまで無事に帰れました。あの時は本当にありがとうございました。

育児中、本当に嬉しかったことの1つ(2つ)です。もう2度と会えないと思うので、どこかで読んでもらえたら......と思います。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度〜)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)