撮影/松山勇樹

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中学生の頃にアイドル活動を始め、高校3年生のときに有名アイドルグループに加入。高いパフォーマンス力で早くから頭角を現す一方で、SNSに投稿したコスプレ写真がバズったのをきっかけにグラビア活動も開始。卒業後もグラビアを中心に活躍している片岡未優。今年1月にデビューしたロック系アイドルグループ「どーぴんぐ疑惑」ではリーダーとサウンドディレクターを兼任している彼女のキャリアに迫った。(前後編の前編)

【写真】ほっそりボディでグラビア界を席巻、片岡未優の撮り下ろしカット【5点】

――片岡さんは中学生でアイドル活動を始めますが、いつぐらいから芸能界に憧れがあったんですか。



片岡 保育園の頃から芸能人になるのが夢でした。当時はギャルが大好きで、てんちむちゃんや鈴木あやちゃんの追っかけをしていました。

――保育園でギャルに憧れるのは早熟ですね。



片岡 その頃から髪を染めていましたし、肌も黒いほうでした。水泳の時間は一人だけビキニを着ていましたし、服装もギャルで、ヒールを履いて保育園に行ったときは、「他の子が羨ましがるから履いちゃ駄目だよ」って注意されました。

――親も理解があったんですね。



片岡 お母さんも地元でモデルみたいなことをしていたのでギャルだったんですよ。ずっと私もギャルモデルになりたくて、小学校の卒業文集に「モデルになって、渋谷109の巨大ポスターになる」みたいなことを書いてました。

――保育園でも小学校でも、目立つタイプだったんでしょうね。



片岡 保育園のときはめちゃくちゃ目立っていました。でも、小学1年生のときに、同じ「みゆ」って名前の子がクラスにいて、明るくて目立つタイプで、キャラ被りしていたんですよ。その子に対抗心を持っちゃって、だったら私はキャラ変しようと思って、ちょっとおとなしめになって、清楚系ギャルみたいな(笑)。

――小学1年生にして戦略的だったんですね(笑)。アイドルに興味を持ったのは、いつぐらいですか。



片岡 小学5年生のときに、ドラマ「マジすか学園」でSKE48の松井玲奈ちゃんに一目惚れしたんです。地元が名古屋なので、SKE48劇場に通うようになって、握手会にもできるだけ参加して。東京、大阪、福岡などにも一人で遠征していました。好きな人の好きなものを好きになりたいという理由から、玲奈ちゃんが好きだった美少女ゲームがあって、それを買ったのをきっかけに2次元が好きになりました。玲奈ちゃんを好きになってからは、髪を伸ばして姫カットにして、中学生になるタイミングで髪を黒染めして、見た目の方向性も正統派に変えました。

――アイドルになろうと思ったきっかけは?



片岡 SKE48のコンサートを観に行ったときに、会場付近でWELOVE(※愛知を拠点に活動していた、アクロバティックなパフォーマンスに定評のあったアイドルグループ)が路上ライブをしていて、衝撃を受けたんです。それから定期公演に行くぐらいハマったんですが、メンバーからもらったチラシにオーディションがあると書いてあって。それを見たお母さんから「応募してみたら?」と言われたんです。家でSKE48のDVDを観ながら振りコピをしていたので、アイドルをやりたいんだろうなと感じていたんでしょうね。それでオーディションを受けたら合格して、研究生としての活動が始まりました。

――それまでダンス経験はあったんですか?



片岡 小学1年生のときからヒップホップをやっていました。ダンスをやるギャルって多いじゃないですか(笑)。ただケガでやめていたんですよね。

――2013年11月に結成した「あぃ♡かちゅ」が実質的なアイドルデビューですか?



片岡 その前に研究生の中で結成したグループ「BUN☆BUN!」で活動していたんですけど解散して、残りのメンバーでできたのがあぃ♡かちゅなんです。中学時代はアイドル活動中心の生活で、一番大きい会場だと名古屋 CLUB QUATTROでワンマンライブをやりましたし、よく東京遠征もしてました。

――当時、あぃ♡かちゅは着実にファンを増やしていた印象でしたが、2016年9月に解散します。



片岡 高校生になったぐらいから、もっと有名になりたくて、上京したい気持ちが強くなって、メンバーに「辞めたい」って相談したんです。そしたら他のメンバーも、私が辞めるなら、もうやらないという意見だったので解散しました。解散ライブは名古屋LIVE HALL M.I.Dでやったんですが、たくさんファンの方が集まってくださって、めちゃくちゃ泣きました。

――解散を決めたときに、その後のビジョンはあったんですか?



片岡 その時点では何も考えていませんでした。上京することだけは決めていて、声優さんも好きだったので、声優の学校に行くか、またアイドルになるかで迷っていて。とりあえずアイドルのオーディションを探していたら、オーディションを見つけて。声優のレッスンもやっているって書いてあったから、高校3年生のときにオーディションに応募したんです。

――オーディションを受けたのはその一つだけだったんですか?



片岡 ちょうど乃木坂46さんも募集していたのでお母さんに相談したら、「どっちかにしないとどっちも落ちるよ」と言われて、声優のことも学べるそのグループを受けたんです。結果的に、お母さんの言う通りにして良かったです。

――それまでのアイドル経験は、活きましたか?



片岡 オーディションに合格して、覚える曲が10曲以上あったんですが、初めてのレッスンに参加するときに完璧な状態で振りを覚えて行ったんです。それをスタッフさんが見て、「もうステージに出せるね」と言ってくれて、告知なしでステージデビューしました。

――片岡さんはグラビア活動を始めますが、その前からSNSにコスプレ写真を上げていましたよね。



片岡 中学生の頃から玲奈ちゃんの影響でアニメを見るようになって、同時にコスプレも好きになったんです。特に制服が好きなんですけど、コスプレ姿を自撮りして、SNSに上げるようになって。2次元の女の子が好きだから、2次元を自分で表現したかったんですよね。グループに加入してからもコスプレ写真を上げていたんですが、その延長でグラビアをやりたいって自分から事務所にお願いしました。

――すぐに受け入れてくれたんですか?



片岡 グループは正統派なので、過度な露出はしちゃ駄目なんですが、私は日頃から露出度の高いコスプレ写真を上げていたので、「片岡ならいいよ」みたいな感じで特別に受け入れてくれました。事務所の許可をもらって、ブルマでライブ配信もしていましたからね(笑)。グラビア活動は趣味みたいなもので、趣味が仕事に繋がっているところもあって楽しかったです。

――2020年12月30日で卒業しますが、どうして決断したのでしょうか。



片岡 コロナ禍になって、ライブができない期間が長くて、自然と将来のことを考えるようになったんですよね。それで、もっとソロ活動を頑張りたいなと思って卒業を決めました。

――あの頃は、いつライブが再開できるかも分からない状態でしたしね。



片岡 私の卒業ライブもやれるかどうか分からない状況で、ギリギリになってできたんです。コロナ禍がなかったら、まだ活動していたかもしれないですね。

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