伊ミラノにあるサン・シーロ・スタジアム(2019年4月4日撮影)。(c)Miguel MEDINA / AFP

写真拡大

【AFP=時事】サッカーイタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)が、新スタジアム建設用の土地を購入し、サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)からの本拠地移転へ向けてさらに一歩前進したと、関係筋が9日に明かした。

 ミランは現在、伊ミラノ(Milan)市内にあるサン・シーロ・スタジアムをライバルのインテル(Inter Milan)と共有しているが、このたび同スタジアムから15キロ離れたサンドナート(San Donato)に25万6000平方メートルの土地を取得した。

 イタリアメディアによれば、サンドナートの自治体と地元住民による協議は来週にも最終段階に入り、そこで建設許可が出る可能性がある。

 ミランは昨年9月、具体的な時期の明言は避けつつ、サンドナートに7万席のスタジアム建設を目指すと発表していた。

 8万席を誇るサン・シーロは1926年に造られた名スタジアムで、1990年のW杯用に改修が行われたが、現在はクラブのニーズを満たしていない。両クラブは当初、サン・シーロを取り壊して隣にスポーツやエンターテインメント、ショッピングに特化したエリアを併設した新スタジアムの建設を希望していた。

 だが、サン・シーロを保有するミラノ市がスタジアムに「文化的価値」があると判断し、共同計画は消滅していた。

 サン・シーロでは2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪の開会式も行われる。

【翻訳編集】AFPBB News

■関連記事
サン・シーロ解体へ近づく 「文化的価値ない」と判断
PSG本拠地移転辞さず、スタジアム売却拒むパリ市に「失望」
【写真特集】歴代ユニホームと懐かしの選手〜セリエA編〜