天井から水が滴り、床が水浸しに=中村豪社長のX(@asoviva_icoiba)投稿から

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トイレにいたずらをされてフロアが水浸しになったと、京都市西京区内のアミューズメント施設を運営する会社の社長が、X(旧ツイッター)上で被害を訴える写真や動画を投稿した。

エレベーターなども故障し、被害額は数百万円に上るという。警察が店から通報を受けて出動する騒ぎになっている。

タンクの中にトイレットペーパーが1個丸ごと入れられる

「ちょっと大変なことになってます」。関西地方でアミューズメント施設「あそびば」などを展開するナビス(京都市西京区)の中村豪社長は2024年1月20日、あそびば洛西店で遭った被害の様子を撮った動画をX上で公開した。

それを見ると、2つの隣り合うトイレで天井のライトのすき間などから水が漏れて下に落ちており、床が水浸しになっている。通路の天井からも水が滴り落ちており、バケツを置いて浸水を防いでいた。

この浸水で、2階と3階のトイレが一時使えなくなったという。3階の通路が浸水しているとし、別の投稿動画を見ると、店員がモップで水を押し出していた。

原因については、トイレタンクの中にトイレットペーパーが1個丸ごと入れられたためだとして、その様子を撮った動画も投稿した。

「いたずらにしても度が過ぎています。 被害金額数百万円です。(もっとかかるかも...)」

天井裏の電気機器や天井材は、浸水して使えなくなったとした。スタッフ用エレベーターも故障したとし、店は4階建てビルにもかかわらず、「8」階とエラー表示されてしまう写真も示した。水を一時止めて復旧作業を行ったが、作業は長期間かかる見通しだという。

カラオケの部屋は復旧できそうだが、台に水しぶきがかかってビリヤードができなくなった部屋があるほか、トイレは一時、1階か4階しか利用できなくなったとした。

トイレは、次に便座を使用したときにペーパー投入で水があふれるようになっていたとし、被害届を警察に提出することを明らかにした。トイレ前の通路に設置した防犯カメラで犯人は特定できるとし、「犯人は速やかに名乗り出てください」と呼びかけている。

警察が出動し、店が器物損壊などの被害届を提出

トイレの被害について、ナビスの店舗統括マネージャーは1月22日、J-CASTニュースの取材に対し、20日早朝、店員が2階の掃除をしていると天井から水が漏れているのに気づいた、と会社に報告があったと説明した。

その原因を調べると、3階に2つ隣り合った女子トイレのうち右側にいたずらをされていたという。トイレから漏れた水が配管の間などから伝わって、2階の天井から滴り落ちていた。その影響で、2階のトイレも配線がショートするなどして使えなくなった。

店は22日現在、通常営業しているが、2階のトイレとビリヤード台1つが使用できなくなっている。

「床材などもダメになっており、被害額は500〜600万円はいくと思います。器物損壊と威力業務妨害の被害届を20日に警察に出しており、受理されると思います。この2年で3回、トイレにいたずらをされていますが、こんなことは初めてです」

トイレットペーパーは、1つ丸ごとタンクのフロートの上に置かれ、タンクの水洗用レバーを引いて、フロートが沈むと、ペーパーに水が含んで、その重みでフロートが浮かなくなるように仕込まれてあったという。

「愉快犯か、うちの店に恨みを抱いているか分かりませんが、故意でやっていると思います。店員が最後にトイレチェックをしてからの防犯カメラの映像を警察に提供する予定ですので、その中から犯人が絞られていくと思います」

店のあるエリアを管轄する京都府警の西京署は22日、取材に対し、20日に店から通報があり、署員が出動したことを認めた。今回の事案があったことは把握しているとしながらも、捜査するのかなどについては、答えられないとしている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)