タオル

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老後を見すえて「ものを減らして暮らしたい」と考える人が増えています。ブロガーの筆子さん(64歳)は、夫と2人暮らしをしているカナダで、最小限のもので暮らすシンプルライフを実践中。ここでは、筆子さんが手放して暮らしがラクになったものや、今すぐ捨てるべき使われていないものを紹介します。

管理の手間がかかるものを手放す

ものが増えると収納場所をつくったり、メンテナンスをしたりと、手間は増える一方。筆子さんから、手放したことで、暮らしがラクになったものを教わります。

●タオル類

かさばり、洗濯が大変なバスタオルは10年以上使っていません。体をふくときにはフェイスタオル。今はそれもやめ、麻のクロスにしています。タオルは手放せないという人も「家族の人数×2」など定量を決めて。

●トイレブラシ

濡れたまま置いておくことで菌が繁殖しやすいと聞き、トイレ掃除は、ウエスなどでこすって使い捨てるやり方に変えました。同じ理由で、不衛生になりやすいゴム手袋も処分して、掃除は素手で行います。

●フードプロセッサー

パンづくりが趣味で以前はよく使いました。でも分解して洗うのも、使うたびに出し入れするのも手間だったので処分。その後、パン生地は手でこねていましたが、最近は、食べたいときには市販品を買うように。

●水きりカゴ

場所を取るし、洗うのが面倒だから、清潔さを保てなかったのも気になっていました。代わりに、吸水性と速乾性に優れた「スポンジワイプ」を導入。洗った食器を置き、すぐにふいて片づけています。

使っていない“野望ガラクタ”を手放す

「○○になりたい!」という願望の対象は、自分とかけ離れた存在であることもしばしば。ものに頼って実現しようとすると、結局は役に立たないガラクタに。野望は潔く手放して。

●語学の学習教材

いつか時間ができたら勉強したいと思って、中国語の学習教材を10年以上手放せずにいたのですが、「いつか」はこないもの。またやる気になったときに購入する方が、手つかずで放置するよりもずっと気楽。

●ブランドの調理器具や食器

柳宗理の調理器具やカーラの食器など、かつてはこだわって集めていました。でも、どんなにすてきでも、ライフスタイルに合わないと結局使いません。憧れて買ったおしゃれなトングやミルクパンも手放しました。

●バスローブ

映画で見て「すてき!」と思って買ったものの、お風呂上がりに使う習慣がなかったためタンスの肥やしに。高価なものはなかなか捨てられませんが、使わない限り価値はゼロ。処分してもいいのです。

●編み棒セット

10代で「編み物が上手になりたい」と思い始め、20代で通販の編み棒セットを買いました。でも、使わないまま数十年…。買っただけではスキルは身につかないという当たり前のことに気づき、やっと処分できました。

 

『これからの暮らし by ESSE vol.06』では、今回紹介した以外にも、60代以上の暮らし上手さんの「ものの持ち方 手放し方」、後悔しない「終の棲家(すみか)」の選び方、若々しい肌&体をつくる「整え」美容、村上祥子さんの冷凍パックごはんなど、暮らしに役立つ情報が満載です。